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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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8-6-2

 授業終了のチャイムが鳴って、しばらくして紅林先生が入って来て

「みゅん おばあさんが迎えに来たぞ 一緒に帰れ」

「・・・ばっちやん・・・」

「どうしたぁ? いつもの元気がないぞー くよくよしても仕方ないじゃぁないか 君は仲間の擁護しようとしたんだろ? わざとあんなことするような君じゃぁないだろぅ? そのことは、僕はわかっているし 職員会議では、国守先生を援護する 安心しろ!」

「先生 ありがとう」

 ばっちゃんに連れられて、車の中には紳おじちゃんが運転手で一緒に来たのだろう。車に近づいた時

「みゅうみゅん」と、たっ君が駆け寄って来て「元気出せよ」と、3つの小石を手渡してきたのだ。そして、それだけ言うと直ぐに、去って行った。

 ばっちやんも紳おじちゃんも私と顔を合わせても何にも言わなかったのだけど、ばっちゃんが

「向こうさんのとこに謝りに行くよ」と、一言だけ。途中、ケーキを買って、切り立った丘沿いに建つ洋風のオレンジの瓦屋根。

 私は、怒鳴られると思っていたのだが、迎えてくれた向こうのお母さんは明るい声で

「まぁ わざわざ すみませーん さっきね 美玖から叱られてたのですのよ ぁっ どうぞ上がってくださいな ここじゃぁ ゆっくり お話もできないわ どうぞー」と、リビングに通されて、美玖先輩もジャージ姿で現れた。

「本当にごめんなさい 美玖から聞きました。お友達が連絡くれたみたいで 私はね 明日から美玖が学校に行くって言い出したから 素敵な仲間が出来たからって だからね この娘 不登校だったでしょ それに、最近は良くない人とも遊んでいるみたいだったけど それで、学校に報告とお礼に伺っただけなのよ 運動した後、言い合いになって、頭がぶつかって唇切ったって だけど、本気で仲間と思ってくれたから、そうなったんだって 嬉しかったみたいで、仲間が居るから学校に行くって言ってるんですって言ってるのに そしたら、対応してくれていた生徒指導の川越先生っていうかしら それは 暴力ですね 学校内では、そんなこと見過ごせませんって 私は、違うんですよ 少し、怪我したけど、娘は平気って言ってますし、自分が悪かったんだよって そんな運動クラブのみなさんに感謝したいんですよって 帰ってきたんですよ」

「美玖先輩 本当に ごめんなさい ウチ 生意気でした」と、立って頭を膝に付くぐらい頭を下げていた。

「みゅん やめなよー あの時のことは あの場で終わってるわ ウチが悪かったんやしー それと、先輩はやめてよ それより、お母さんが余計なことしたから 逆にみゅんに迷惑掛けちゃってごめんね 今日 大変だったんでしょ? 今日から行けば良かったよね そしたら、ちゃんと訳を話していたのに・・・明日 先生にちゃんと成り行きを話すからネ」

「うん あんなの初めてだったから でも、自分を見つめ直しました お寺に入ったみたいだった」

「ふふっ みゅんは 今まで通りで良いんじゃぁない? 仲間思いで 元気一杯で ウチも嬉しかったのよ 本気で向かってきてくれたから さくらもそう言っていた。だから、この仲間とやってみようと思ったの ありがとう みゅん」と、私の手を握ってきてくれていた。

 私は、今朝から ずーと こらえていた涙があふれてきて止まらなかった。そして、帰る時も

「明日 学校でね みゅんも元気で来てヨ」と、手を振ってくれていた。だから、車の中で泣きっぱなしだった。

 家に帰ると、じっちゃんが台所で目刺しを焼いていた。

「あっ じっちゃん みゅうみゅんが焼くよー」

「いいから 着替えてきなさい」と、不機嫌なのかなーと、思いながら着替えて下に降りて行くと、ばっちゃんが焼いていて

「実海ちやん これっ 持っていってー」と、それを持って行くと、もう じっちゃんの前には お銚子が用意されていた。私は、じっちゃんの前にひざまづいて

「じっちゃん 迷惑おかけして申し訳ございませんでした」と、頭を畳に付けていた。

「うむー 紳から 電話でだいだいのことは聞いている 別に 実海を咎める気は無い 実海のお母さんは、嫁に行くまで人前で涙は見せなかった もっと 強くなりなさい」と、言いながらも機嫌がいいわけでは無かった。

 そして、紳おじちゃんもビールを飲み始めて、ばっちゃんが湯豆腐の用意をしてくれてみんなで食べている時、ばっちゃんが美玖先輩の家に行った時のことも話していてくれた。

「うむぅー やっぱり 実海は聖女学院のほうが良かったのかなー あそこは品が違うからー」と、じっちゃんが呟いていると

「おやじ それは、違うと思いますよ 僕は、学校で待っている間に 去年 琵琶湖に一緒に行った道弘君に会ったんで 今回のこと みゅんみゅんのこと聞いたんだ みゅうみゅんは独りで黙々と草むしりから始めて、ボールを蹴っては追いかけて、いつの間にか仲間を増やしていったって言っていた みんな みゅうみゅんのひた向きさに魅かれたらしい 素晴らしいと思うよ 仲の良い友達がいたからなんだよ それは、みゅうみゅんが選んだ道だよ 僕は、さすが絢の娘だと思った こつこつと自分の信じた道を行く 今回のことでも 褒めてやりたいと思っているんだ 仲間のことを大切にしている結果だよ 怪我をさせた相手にもありがとうって言われたそうじゃぁないか」

「うむー 紳に言われると 残念だが納得させられるんだが わしゃー 絢に合わす顔がないよ 実海が生徒指導に呼ばれたなんて」

「別に、絢に言うほどのことじゃぁないと思うけど・・絢だって 事情がわかれば 実海を咎めないと思う 聞き流すだけじゃぁないのかなー あいつはわかるだろう おやじの娘なんだからー」

 そして、その時、電話が鳴って、ばっちやんが出ると・・・学校からみたいだった。ばっちゃんが戻ってくると

「国守先生からだったよ 実海ちゃん 明日から、いつものように学校に来てくださいって クラブのほうも活動制限なし だって 良かったわねー」

「わぁー よかったぁー」

「先生が、明日の朝 詳しくは、実海に直接 話すからって言っておいてくださいって」

「うん うん わかった」

「みゅうみゅん 先生達も わかってくれたみたいだな なまじ ぼんくらじゃぁないみたいだぞ なぁ おやじ?」と、紳おじちゃんも  わざとなのか 同意を求めるように

「そっ そーだな」と、じっちゃんも安心したのか、ばっちゃんに もう1本と催促していたのだ。

 その時、私はたっ君から 渡された3つの小石をことを思い出して、慌ててラインをしておいた。そうだ、たっ君は落ち着いたら電話くれって意味で渡してきたのだ。きっと・・だけど、声を聞くと又 泣いてしまうから。そして、仲間達にも明日からは普通に学校に行けるようになったよって連絡をしておいたのだ。そして、美玖先輩にも・・    
 
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