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ドリトル先生とラーメン

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第四幕その三

「そうしてお店を出してね」
「民の人達にも食べさせて」
「それで一緒に美味しい思いをしたんだ」
「そうなんだ」
「諸国漫遊は時代劇だけれど」 
 こちらのお話だけれど、というのです。
「ある石がどれだけ大きいか掘って調べたり妖怪が出るという場所に行ったりね」
「好奇心旺盛な人だったんだね」
「そんな人だったのね」
「それでラーメンも食べたんだ」
「そうなんだ」
「そうした人なんだ、学問と武芸も好きで」
 その二つがというのです。
「善政も敷いたね」
「そうした人だったのね」
「時代劇だと諸国漫遊してるけれど」
「それでもなんだ」
「あの人はそうだったんだ」
「そうだよ、それで最初のラーメンもね」
 それもというのです。
「この人がはじまりだったんだ」
「いや、凄い勉強になったわ」
 ポリネシアは心から言いました。
「本当にね」
「そうだね、最初のラーメンのことがね」
 ダブダブはしきりに頷いています。
「よくわかったよ」
「まさか黄門さんが関わってるなんて」
 老馬も言います。
「思わなかったよ」
「明治の頃からと思ったら」
「江戸時代だったのね」
 チープサイドの家族は時代のお話をしました。
「それも黄門さんだとね」
「江戸時代の結構最初の頃ね」
「大体江戸幕府が成立して七十年か八十年位?」
 トートーはその頃かと考えました。
「それ位の頃かな」
「そう思うとかなり前だね」
 ジップはトートーの言葉に応えました。
「今から見ると」
「江戸時代って言っても長いからね」
 ホワイティは江戸時代の期間のお話をしました。
「二百六十年以上あるから」
「それだけあってその中で前期位ね」 
 ガブガブははっきりとした声で言いました。
「それ位ね」
「そうだね、今から見て三百数十年前だね」
 チーチーは言いました。
「イギリスだと名誉革命から少し後かな」
「そう思うと古いね」
「ラーメンの歴史もね」
 オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「三百年の歴史があるんだ」
「明治維新の頃からじゃなくて」
「そうなるね、僕も学んでいて驚いたよ」
 先生もというのです。
「ラーメンの最初はそうだったってね」
「黄門さんがはじめて食べて」
「その頃からのもので」
「三百年以上の歴史がある」
「そうしたものだって」
「意外だったよ、けれど本当に今のラーメンとは違っていて」 
 黄門さんが食べたラーメンはというのです。
「再現もされてるけれど」
「いや、再現って」
「それも凄いよ」
「三百年以上前のお料理を再現って」
「それもまたね」
「そのことも凄いね、そしてね」 
 先生は皆にさらにお話しました。 
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