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おぢばにおかえり

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第七十八話 教会長さんその六

「そうしています」
「私にしていることよりきついわね」
「そういう相手の人生に何かあることまでなんですよ」
 その相手が嫌いならです。
「する子ですから」
「私にもなのね」
「そんなことしています、困った子です」
 そうしたところはです。
「普通に人の人生潰そうってするんですから」
「悪人なら警察に通報することは当然よね」
「それはそうですが」
 それでもです。
「嫌いな相手ならですから」
「前科ついたら人生大変ね」
「そうなることがわかっていてです」
 まさに確信犯です。
「やるんですよ」
「そうした子なのね」
「それであることないこともです」
「言い回るのね」
「はい、全く先輩にそんなことするんですから」
 年齢が上という意味でなく長池先輩にです。
「困った子です」
「けれどちっちには何もしないわね」
「それはないですね」
 一切です。
「嫌いでなかったら意地悪もです」
「しないわね」
「はい、一切」
 このこともお話しました。
「そうしたことはです」
「それならいいわ」
「いいんですか」
「意地悪しないならね」
 それならというのです。
「私はね」
「先輩にあれだけしてるのに」
「いいの、ちっちが大切にされていたら」
「私がですか」
「それでいいの」
「そうなんですね」
「今も反省しているから」
 高校時代のことをというのです。 
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