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ドリトル先生とラーメン

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第三幕その一

               第三幕  中華街のラーメン
 先生は皆に言われて日笠さんが勤務している学園内の動物園に事前に連絡をしてからお昼休みに伺ってです。
 日笠さんに中華街でラーメンを食べにいきませんかと言いますと。
「宜しくお願いします」
「いいんですか」
「はい、行きましょう」
 ぱっと明るいお顔になって言うのでした。
「そうしましょう」
「それでは何時にしますか」
「日曜はどうでしょうか」
 日笠さんから提案してきました。
「お昼に」
「その時にですか」
「はい、そして」
 それにというのです。
「中華街でどうされますか?」
「ラーメンを食べに行きませんか」
 まさにその目的を言いました。
「あちらで」
「ラーメンですか」
「如何でしょうか」
「実はラーメン好きでして」
 日笠さんはその通りだと答えました。
「それならです」
「いいですか」
「はい」
 まさにというのでした。
「尚更です」
「僕と一緒にですか」
「中華街に行きたくなりました」
「そうですか」
「ラーメンでしたら」
 この食べものならというのです。
「中華街にもいいお店を知っています」
「そうなんですか」
「紹介させてもらいますね」
 日笠さんの方から言うのでした。
「是非」
「そのお店をですか」
「私の方から」
「実はインターネットや神戸のラーメンの紹介本をチェックしてです」 
 先生は日笠さんにお話しました。
「どのお店がいいか」
「見ておられたんですか」
「はい、ですが日笠さんは」
「ラーメンが好きなので」
 それでというのです。
「神戸のあちこちのお店に行っていて」
「中華街もですね」
「よく行っていまして」
「ラーメンを召し上がられていますか」
「そうしていますので」
 だからだというのです。
「何店かです」
「何店もですか」
「美味しいお店を知っています」
「それは素晴らしいですね」
「ですから」
 それでというのです。
「紹介させて頂きますね」
「わかりました」
 先生も頷きました、そしてです。
 先生は研究室に入ると動物の皆に言われました。
「これで決まりだね」
「むしろ日笠さんの方が乗り気だったし」
「そうなると思ってたけれど」
「いい展開だね」
「そうなんだね、いや断られるとね」
 先生はミルクティーを飲みながら言いました。
「思っていたけれどね」
「だから断られないから」
「それはないから」
「ちょっとね」
「先生の場合は」
 皆ここでももてないと思っている先生について思うのでした。 
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