| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

人参を美味しく食べるには

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第二章

「いいです」
「そうなんだね」
「試しにです」
 校長に真剣な顔で話した。
「やってみればです」
「いいんだね」
「無理に食べさせても」
 そうしてもというのだ。
「よくないですから」
「それだと逆効果にもなるね」
「はい」
 そうなるというのだ。
「よくありますので」
「そうなんだね」
「それと私は専門ではないですが」 
 榊原はこう前置きして話した。
「ケーキ等お菓子にして」
「パティシェさんの仕事だね」
「はい、そうして」
「食べてもらうんだね」
「子供はお菓子が好きなので」
「それでだね」
「そうして食べてもらいましょう」
「色々あるんだね」
「はい、工夫次第で」 
 それによってというのだ。
「本当にです」
「嫌いなものを食べさせられる様になるんだね」
「そして一度食べて美味しいと思えば」
 そうなればというのだ。
「それで、です」
「食べられるね」
「ですからやってみて下さい」
「給食を作ってくれている人達に言ってみるよ」
 校長は榊原に約束した、そして後日彼に店で話した。
「細かく刻んだり擦ってお料理に入れたりね」
「お菓子に使ったらですね」
「多くの子が食べてくれたよ」
「それは何よりですね」
「うん、嫌いなものを食べさせるのも工夫だね」
「そうです、お料理は工夫で」
 榊原はシェフとして答えた。
「それでそれ次第で美味しくなって」
「嫌いなものを食べられる様になるね」
「はい」
 そうだというのだ。
「これが」
「そういうことだね」
「はい、本当に」
「給食を作ってくれる人達もこれでいくと言ってるし」
「そうですか、それじゃあ」
「そうして子供達の嫌いなものをなくしているよ」
 学校のとだ、校長は榊原に話した。そして榊原も彼の言葉を受けて笑顔になった。自分の言ったことがいい結果になったことに対して。


人参を美味しく食べるには   完


                    2023・11・22 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧