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ドリトル先生の落語

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第九幕その九

「中々そうはいかないよ」
「先生だって英語だったしね」
 ポリネシアが言ってきました。
「頭の中で使っている言葉は」
「それもキングスイングリッシュだったね」
 ガブガブはその英語が何かを言いました。
「穏やかで丁寧な」
「そっちの英語でね」  
 トートーも言います。
「砕けたガーターイングリッシュやコックニーじゃなくて」
「方言でもなかったよ」
「スコットランドとかウェールズの言葉でもなかったし」
 チープサイドの家族も言います。
「イギリスって四つの国から構成されていて」
「それぞれの言葉の訛もあるけれどね」
「元々スコットランド語やアイルランド語があって」
 ホワイティは言いました。
「英語とはまた違うけれどね」
「先生どの言語も喋れるけれど」
 それでもと言うダブダブでした。
「頭の中で使う言語はキングスイングリッシュだったわね」
「先生実は結構な立場でもあったし」
 ジップは先生がお医者さんつまり医学博士だったことから言いました。
「イギリスって立場によって使う英語違うからね」
「この辺り日本でもだよね」
 チーチーは自分達が今いるお国のことを指摘しました。
「立場によって使う言葉が違うね」
「むしろ英語よりそれが複雑で」
「凄いことになってるね」
 二つの頭で、です。オシツオサレツはお話しました。
「日本語はね」
「そうだよね」
「それで先生は来日して暫くもだったね」
 老馬は先生に言いました。
「頭の中ではキングスイングリッシュだったね」
「それで考えて脳内で翻訳してね」
 先生は皆にお話しました。
「日本語を喋っていたよ」
「そうだったね」
「日本に来ても最初の頃はね」
「日本語は喋れても」
「頭の中でそうしていたわね」
「それが徐々にね」
 来日してというのです。
「変わっていったよ」
「そうだったね」
「日本人にもなって」
「国籍のうえでも」
「そうなってね」
「今ではむしろ英語で考えることの方がね」 
 先生は笑ってお話しました。
「意識してってなってるよ」
「基本日本語で考える」
「そして喋って動く」
「そうなってるね」
「今の先生は」
「そうだよ、ここで面白いのはね」
 先生は皆にお話しました。
「僕が日本語で考えて出した結論と英語で考えて出した結論はね」
「同じでしょ」
「だって先生が考えるんだから」
「その結論も同じでしょ」
「やっぱりね」
「いや、それが違うんだ」 
 これがというのです。
「そうした場合があるんだ」
「そうなんだ」
「先生が同じことを考えても」
「違う結論が出るんだ」
「思考に使う言語が違うと」
「面白いね、またね」 
 先生はさらにお話しました。 
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