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舞い降りた天使

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第一章

               舞い降りた天使
 地震が起こった、それを受けてだった。
 即座に自衛隊に救助要請が来て自衛隊の部隊が被災地に入った、この時真っ先に被災地に来たのは陸上自衛隊の部隊だったが。
 その部隊の一員である実松祐樹日に焼けた頬がすっきりした長方形の顔に黒髪を短くさせてきらきらした丸い目を持つ一八〇近い長身に引き締まった身体を持つ彼は言った。彼の今の階級は二等陸曹である。
「さて、到着したけれどな」
「今からが問題ですね」
「一人でも多くの人を助ける」
「そうしないといけないですからね」
「見るんだ」
 実松は目の前を見て部下達に言った。
「この有様を」
「酷いですね」
「もう家が滅茶苦茶ですよ」
「道も」
「でかい地震でしたからね」
「こうなるのも当然ですね」
「この中にどれだけの人がいるか」
 被災した人達がというのだ。
「わからない、しかしな」
「はい、わかってます」
「一人でも多くの人を助けましょう」
「被災している人達を」
「そうしましょう」
「その為にな」
 実松はここでだった。
 自分達が連れている犬達を見た、シェパードの他国で言う軍用犬達だ。
 その彼等を見てだ、部下達に言うのだった。
「こいつ等にも活躍してもらおう」
「そうですよね」
「折角連れて来たんですから」
「被災者の人達を見付けてもらいましょう」
「瓦礫や倒壊した建物の中にいる人達を」
「そうしていきましょう」
「ああ、そうしていこうな」 
 こう言ってだった。
 実松は犬達を引き連れて部下達と共に被災者の救済をはじめた、すると犬達は早速はっとした顔になり。
「ワン!」
「ワンワン!」
「こっちか」
「こっちに被災者の人達がいるんだな」
「今行きます!」
「待って下さい!」
 実松達は犬達が向かう先にだった。 
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