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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  0058話

「は? ランドグリーズじゃなくてラーズアングリフ?」
「はい。レモン様がW17にはアンジュルグを作ったけど、私には何も専用機を作ってやれなかったのでご自分の機体を使え、と」

 俺はトロイエ隊と戦うべくブラックバード中隊が壊滅した場所に向かうネバーランドのブリッジで、エキドナからその報告を聞いていた。
 どうやらレモンが持ち前のお茶目を発揮して、自分の機体であるラーズアングリフをエキドナへと与えたらしい。
 それならランドグリーズが空いてる事になるので、ラミアを連れてきても良かった筈だが、それを聞くとエキドナは首を左右に振る。

「現在のW17はアンジュルグの操縦に最適化されています。ランドグリーズに乗せても量産型Wより多少マシという程度の技量しか発揮できません」

 その辺はこれからの技術発展に期待、か。

「まあ、持ってきた物はしょうがない。と言うか、今回は敵が敵だ。高性能な機体を渡してくれたレモンに礼を言うならともかく、文句を言うのはおかしいか」
「はい、そうするとレモン様も喜んでくれると思います」
「隊長、そろそろブラックバード中隊のアークランドと合流します」

 その言葉と殆ど同時に、モニタにトライロバイト級4番艦アークランドの姿が見えてきた。外側から見る限り、かなり酷い損傷を受けているようだ。状態としては中破といった所か。フレモント・インダストリー社かZ&R社辺りのドックで修理しないと使い物にならないだろう。

「アクセル隊長、すみません。みすみすクラルさんを失ってしまった」

 通信が送られてきて最初に言われた言葉は謝罪の言葉だった。モニタに映っている男は見覚えがある。クラルの部下の1人だ。

「生き残りは何人だ?」
「6人です。アークランドは何とか動かせますが」

 レモンの技術により艦の自動化が進んだ恩恵がなければ、折角のトライロバイト級を廃棄する事になっていた訳か。

「ふむ、なら事情はこのまま聞いた方が早いか。敵は宇宙軍のトロイエ隊と聞いたが?」
「はい、元宇宙軍所属の奴が言っていた事なので間違いは無いかと」
「数は?」
「全部で12機でしたが、2機落としたので残りは10機かと。……補充がされてなければですが」
「トロイエ隊は精鋭揃いだけに、補充もそう簡単には出来ないだろう。了解した。後はこちらに任せてアークランドはヴィンデルの本隊に合流。指示を待て」
「了解しました。クラルさんの仇討ち、お願いします」

 アークランドとの通信が切れ、そのまま後方へと移動していく。
 それにしても、トロイエ隊か。使用機種はガーリオンだったか? いや、正確にはガーリオンの運動性能を強化したガーリオンV型、ガーリオン・カスタムだったな。

「隊長、敵機補足。数は10。全てガーリオンタイプです。接触まで後5分」
「分かった。エキドナ、出撃するぞ」





 俺のグロウセイヴァーとエキドナのラーズアングリフ。そして量産型Wのエルアインス3機は敵が来るのを待ち構えていた。
 俺とエルアインスが前衛を受け持ち、エキドナのラーズアングリフが後方支援しつつエルアインスへの指示を出すいつもの陣形だ。
 いつでも攻撃開始命令を出せるようにしていると空の向こうから10機のガーリオン・カスタムが姿を現す。

「来たか」

 一糸乱れぬ、といった表現はこの為にあると言っても間違いではないように綺麗な隊形を保ったままこちらへと進んでくる。
 やがてこちらを認識したのか、先頭の1機を除く全機がバースト・レールガンの銃口をこちらに向けるが、先頭にいるガーリオンの右手が払うように一閃すると銃口を下ろす。

「その機体、映像で見たがアクセル・アルマーだな?」

 通信から聞こえてきたその声は、間違いなくユーリアのものだった。

「ああ、俺だ。こうして直接会うのは随分と久しぶりだな」

 その通信が聞こえたのか、ユーリア機のすぐ近くにいたガーリオン・カスタムが再度バースト・レールガンの銃口をこちらへと向ける。
 それに反応するように3機のエルアインスがG・レールガンの銃口をその機体に向け、ラーズアングリフもFソリッドカノンの砲身を伸ばして狙いをつける。

「貴方、隊長とどんな関係なのか知らないけど、反逆者が少し図々しいんじゃなくて?」

 4機の機体から銃口を向けられているのに、全く気にせずにこちらへと通信を送ってくる。モニタに映し出されたのは、金髪の気が強そうな女だった。
 そうか、そういえばトロイエ隊という事は、彼女がいても当然なのか。
 レオナ・ガーシュタイン。エルザムやライのブランシュタイン家の分家の出だ。マイヤー、エルザム、カトライアがエルピス事件で死亡しているこの世界だが、あちらの世界同様トロイエ隊に所属しているらしい。

「レオナ、構わない。彼とは……そう、友人なんだ」
「隊長!?」
「すまない、アクセル。部下が失礼をしたな」
「いや、気にしてないさ。間違った事を言っている訳じゃない」

 レオナの抗議するような声を無視してモニタにユーリアが映る。その顔は士官学校卒業時に会った時とは違い、苦渋に満ちたものだった。

「……単刀直入に聞かせてもらう。何故だ?」
「何故、とは何に対しての何故だ?」
「全てだ! 何故、こうなる前に私に相談してくれなかった? 何故、こんな馬鹿な真似をした? 何故……何故、私からの連絡を一切絶った?」

 悲痛とも言えるその声に、胸がチクリと痛む。
 反乱軍の幹部でもある俺と連絡を取っている事がバレるとユーリアに取って決して少なくないダメージになるだろう。そう判断したからメールの返事をしないようにした。それぞれの生活時間の違いもあった為か通信でのやり取りはこれまでなかったが、ユーリアが通信を求めてきても出ないようにしただろう。
 だが、それがユーリアの心を傷つけてしまった。あのいつも凛とした表情をしているユーリアが、今は泣きたいのを必死に我慢しているように見える。
 レオナもそんなユーリアは初めて見るのか、信じられないといった表情をしている。

「悪いな、色々と心配を掛けたみたいで。だが、これは俺が選んだ道だ。それにユーリアを付き合わせる訳にはいかないだろう?」
「だが! それでも……私は、相談して欲しかった」
「た、隊長?」

 俺とユーリアの関係を知らなかったらしいレオナだ。恐らくすぐに戦闘になるものとばかり思っていたのだが、予想外にユーリアの弱い所を見てしまって動揺している。

「アクセル。黙って投降してくれないか? 後の事は私がこの命に代えてもなんとかしてみせる」
「無駄だよ。知られては不味い事を知りすぎている俺達を連邦軍や連邦政府がそのままにしておくと思うか? それにヴィンデルの言っている事は決して間違ってはいない。俺はな、このシャドウミラーの実行部隊の隊長だ。つまり、奴らの汚い所をヴィンデルと同じくらい、いやそれ以上に見てきているんだよ」
「だが! たった1部隊だぞ? たった1部隊で連邦軍全てを敵に回して勝てると思っているのか?」
「さて、それはどうだろうな?」

 実際、連邦軍を抜けて俺達に合流してくる兵士も決して少ない訳じゃない。
 もっとも、口ではこう言っても、勝てないのは分かりきっているのだが。

「アクセル、現実を見ろ!」
「……悪いな。折角のお誘いだが、俺はシャドウミラーの幹部の1人なんだ。それにここであっさりと降伏したら俺の為に死んでいった奴等になんて言えばいい?」

 脳裏をよぎるのは、ベーオウルフからネバーランドを庇って散ったマルティンの姿。

「ならば、力ずくでも私はお前を助けてみせる!」

 結局そうなる、か。

「そうだな。その方が俺やお前らしい。分かっていると思うが、手加減は期待するなよ?」
「そちらこそ、数が少ないから負けたなんて泣き言は聞かないからな」
「ふん、あの時の映像を見ているのなら俺が対多数を得意にしている事くらい分かるだろうに」
「見てたから、だよ。アクセルとてまさか手の内を知られているのにそう易々とこちらを倒せるとは思っていないだろう?」

 先程までの泣きそうな顔は既に消え、今モニタに映し出されているのはトロイエ隊隊長ユーリア・ハインケルという女戦士の顔だった。

「全機、戦闘用意。相手は連邦宇宙軍特殊部隊のトロイエ隊だ。手を抜くなんて真似はしないで全力で掛かれ」
「全機、戦闘用意。相手はたった1部隊で連邦軍に反旗を翻した手練れ共だ。あの映像を見ている者なら油断なんて馬鹿な真似をするなよ。全身全霊で戦いを挑め」

 期せずして、俺とユーリアの声が重なる。

『全機、戦闘開始』 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:23
PP:50
格闘:198
射撃:216
技量:208
防御:205
回避:233
命中:255
SP:326
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP20
   ???
   ???

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.7
    アタッカー
    ガンファイト LV.8
    ???
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撃墜数:75 
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