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X ーthe another storyー

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第三十五話 質問その一

                第三十五話  質問
 天の龍達はこの夜もまずは議事堂に集まった、そしてその場で丁の夢見の話を聞いた。するとだった。
 丁は彼等にだ、静かな声で目を閉じて言った。
「新宿のビル群です」
「あちらですか」  
 嵐が応えた。
「そういえばです」
「はい、あちらのビル群もです」
「結界でしたね」
「その結界をです」
「地の龍は壊しにきますか」
「そうです」 
 嵐の言葉に答えた。
「わらわの夢見によれば」
「わかりました」
「よし、すぐに出ような」
 空汰が強い声で言った。
「今から」
「今回は誰が出ますか?」
 征一狼も言った。
「一体」
「相手は二人人です」
 丁は夢見で見たこのことも話した。
「そう出ました」
「二人ですか」
「そうです、一人は機械を使う少女で」
「颯姫さんですか?」
 そう言われてだ、護刃は察した。
「そうなると」
「そやな、あの娘パソコンとか得意やしな」
 空汰は右手を顎に当てて考える顔になって述べた。
「それやとな」
「あの人ですね」
「そうとしか考えられへんな」
「そうですよね、ならです」
 護刃はさらに言った。
「私が行きます」
「貴方がですか」
「はい、あの人ともっとお話したいとも思っていましたし」
 それ故にというのだ、丁に答えた。
「戦うことになろうとも」
「それでもなのですね」
「お話したいです」
「わかりました」
 丁はそれならと答えた。
「お願いします」
「行ってきます」
「そしてもう一人ですが」
 丁はその地の龍の話もした。
「添星です」
「封真か」
 神威がそう言われてすぐに眉を動かした。
「そうか」
「そう出ました」
「なら俺が行く」
 一も二もないといった口調でだ、神威は述べた。
「そうして来る」
「貴方がですか」
「そうしてだ」
 そのうえでというのだ。
「戦って今度こそだ」
「彼をですね」
「連れ戻す」
 そうするというのだ。
「必ずな」
「そうですか、では」
「行って来る」
「宜しくお願いします」
「では他の人はここで待機ね」
 火煉は静かな顔と声で述べた。
「そうなるわね」
「はい、何かあればです」
 丁は火煉にも答えた。
「宜しくお願いします」
「わかったわ」
「万が一ということもあります」
 戦いはというのだ。 
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