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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード ~歌と魔法が起こす奇跡~

作者:黒井福
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AXZ編
  第170話:騎士の拒絶

 颯人と奏がサンジェルマンのアンダーワールドに入ったレギオンファントムの後を追っていった頃、外では異変を察知したカリオストロとプレラーティを透とガルドの2人が必死に食い止めていた。

「そこを、退きなさいッ!」
「くっ!?」

 ファウストローブを纏ったカリオストロは、拳を握り締めキャスターに変身したガルドに殴り掛かる。振るわれた拳をガンランスの柄で受け止めるガルドだったが、あまりのパワーに受け止めた柄がミシリと嫌な軋みを上げたので慌てて軸をずらして攻撃を受け流した。幸いにして槍がへし折られると言う事にはならなかったが、もし折られたりしようものなら後でアルドに何を言われるか分かったものではない。

 一方透の方も、同じくファウストローブを纏ったプレラーティの攻撃をカリヴァイオリンで何とかやり過ごしていた。光る糸で繋がった鉄球が振り回されるのを、透は得意の身のこなしで軽々と避けつつ距離を詰めようと前に出る。迫る透にプレラーティは鉄球での攻撃は不利だと察したのか、鉄球での攻撃を止め剣に光の刃を形成した槍型の武器に変えての接近戦に切り替えた。薙ぎ払われる大型の槍を、透は紙一重で回避し接近。大振りな武器を振り払ったばかりで体勢の崩れているプレラーティに勢いを乗せた蹴りをお見舞いした。

「くぅっ!? 小癪なッ!」

 透の蹴りを受けたプレラーティだったが、ファウストローブの防御力のなせる業か即座に体勢を立て直し今度はけん玉をハンマーに変形させて地面を思いっ切り殴りつける。見た目華奢な少女のくせして、その一撃は地面を砕き割れたアスファルトが地殻変動の様に隆起した。地響きと足場の隆起により持ち前の素早さを潰された透に、プレラーティは再度大型の鉄球を振り回して叩き付けた。

「ッ!?」

 足場を崩された今、透にこれを回避するのは難しい。だがまともに受け止めてはパワー負けするのが目に見えていたので、咄嗟に彼はアーマードメイジになってこれを防ごうとした。

 ところが……

〈エラー〉
「ッ!?!?」

 まだ変身して間もないにも関わらず、ベルトから響くのは魔法が使用できない事を示す音声。まさかの事態に透は一瞬思考が停止し、その場で足を止めてしまった。

 それを見逃す事無く、プレラーティの鉄球が彼を捉え思いっきり殴り飛ばした。圧倒的質量を持つ鉄球による一撃は、装甲を削って素早さを確保している透にとっては致命的な一撃となり壁に叩き付けられるとそのまま地面に倒れて変身が解除される。

「トオルッ!?」

 まさか透が一撃で倒されるとは思っていなかったので、ガルドは面食らいそちらの援護に向かおうとした。だがカリオストロがそれを許さない。彼女はハート形の光弾を何発もガルドへ向けて発射し、彼をその場に釘付けにした。

「ぐっ!? くぅっ!?」
「プレラーティ、今よッ!」
「言われなくてもッ!」

 邪魔な透が倒れた隙に、プレラーティは倒れて苦しんでいるサンジェルマンを回収すべく彼女に近付いていった。倒れた透のことなど眼中にない。それどころか、アダムからの命令であるシンフォギアの破壊も今の彼女達の中からは消え去っていた。
 本来の予定では、新型のアルカノイズで追い詰めイグナイトモジュールを使わせたところでファウストローブで参戦し、賢者の石の輝きで呪われた魔剣の力を浄化し無力化。然る後シンフォギアを破壊するつもりだった。

 だがレギオンファントムの乱入が全ての算段を狂わせた。サンジェルマンの中にレギオンファントムが入り込み、颯人と奏がその後を追った。後に残されたサンジェルマンが未だに苦しんでいるところを見るに、内部では颯人達とレギオンファントムの戦いがまだ続いているのだろう事が容易に伺える。
 それを見てカリオストロ達は即座にサンジェルマンの救助を目論んだ。装者達の相手は大量に放ったアルカノイズに任せ、2人はサンジェルマンを回収しようと動く。

 その前に立ちはだかったのが透とガルドだった。颯人の指示により奏から弦十郎に連絡が入り、要請を受けて2人が出撃したのだ。そして2人は颯人の読み通りに、サンジェルマンを回収しようと動いたカリオストロ達と戦う事になった。
 ここまでは颯人が予想した通り。だが彼からしても、ここで透が持ち堪える事が出来ず敗れる事は想定の範囲外だっただろう。これまでの透の戦績を知っている颯人からすれば、カリオストロかプレラーティ、どちらを相手にしても勝てはせずとも負ける事はないと思っていたのだ。

 透敗北の報は即座に本部を経由しクリスの耳に届く事になる。

『グロウ=メイジ、戦闘不能ッ!?』
『透君が負傷したようですッ!』

「ッ!? 透……!?」

 蔓延るアルカノイズ達を合流してきた切歌・調達と共に殲滅していたクリスは、その報告に顔を青くし彼への救援に向かおうとした。だがここ最近の透との冷え切った関係に、その足も思わず止まる。普段徹底して触れ合おうとしないくせに、こんな時ばかり心配して彼の元へ向かおうとするのは都合が良すぎるのではないかと言う思考が働いてしまったのだ。それに仮に助けに向かったとして、事が済んだ後彼にどう接すればいいのか分からない。

 その迷いがクリスの足をその場に縫い留めてしまった。

「アタシは……アタシは……!?」
「クリスちゃん、危ないッ!?」
「あっ!?」

 迷っているクリスに装者達の攻撃を切り抜けたアルカノイズが襲い掛かる。反応が遅れ、迎撃も回避も間に合わない。咄嗟にガトリングに変形していたアームドギアで防ごうとしたクリスだったが、それよりも早くに響の拳がアルカノイズを打ち砕いた。

「大丈夫、クリスちゃん?」
「あ、あぁ……」

 窮地を脱した事に安堵するクリスだったが、まだ心の中では透を心配する気持ちと彼との接し方に悩む気持ちが鬩ぎ合って心此処に非ずと言った様子だった。
 それを見兼ねてか、マリアがアルカノイズ達を飛び越えるようにしながら、透が倒れた場所へと向かっていく。

「透は私に任せてッ! あなた達はアルカノイズをッ!」
「はいッ!」
「……頼んだ」

 マリアが透の救援に向かってくれると言う事で、一応の納得は見せたらしいクリス。だがその表情からは葛藤がありありと見て取れた。本心ではやはり透の元へと駆け付けたいのだろう。

 だがマリアを始め、一部の者達はそれをさせないようにと心掛けていた。これは事前に颯人が年長組を集めて打合せしていた事だ。今の透とクリスは迂闊に近付けるべきではない、と言う。

 今回の一件で嫌でも再認識させられたが、クリスは背伸びしているようで一度感情に火が着くと止まらなくなる直情型だ。そんな彼女を、精神が安定していない状況で迂闊に動かす訳にはいかなかった。

 アルカノイズの群れを薙ぎ倒しながら最短ルートで透の救援に向かうマリアだったが、彼女達の危惧に反して倒れた透をプレラーティは無視した。今の彼女達にとってシンフォギアだ魔法使いだは全て二の次。最優先すべきはサンジェルマンだった。レギオンファントムにアンダーワールドに入られ苦しんでいる彼女を助ける事が、今の彼女達の最優先事項。

 そのサンジェルマンの元へとプレラーティが辿り着く。透は元の姿で気を失っているし、ガルドはカリオストロにより足止めされている。邪魔をする者は誰も居ない。未だ苦しんでいる様子のサンジェルマンを、プレラーティが抱えてその場を離れようとした。

 その時、サンジェルマンが一際苦しそうに声を上げると彼女の体を縦に割るように大きな亀裂が走った。

「ぐぅっ!?」
「なっ!?」

 目の前で人の体に、それも敬愛するサンジェルマンの体に亀裂が走る光景に思わず言葉を失う。だが次の瞬間それ以上の驚きが文字通り飛び出してきた。

 颯人と奏の攻撃により、撤退を余儀なくされたレギオンファントムが飛び出してきたのだ。

「くぅっ!」
「わぁっ!?」

 いきなり眼前に異形が姿を現したので、流石のプレラーティも口から心臓が飛び出そうなほど驚いた。その驚きっぷりは、思わずサンジェルマンをその場に落としてしまう程だ。幸いな事にそこまで高く持ち上げられていた訳では無いので、落とされたサンジェルマンに怪我は1つも無かったが。

「くぅ、やってくれたなあの2人……!? だが、美しい……! こんなにエキサイティングなのは久し振りだ!」

 1人興奮した様子のレギオンファントムだったが、その姿をみてプレラーティが歯を食いしばりながらスペルキャスターの巨大けん玉をハンマーにして振り下ろした。サンジェルマンをつけ狙い、苦しめた相手が目の前に居るのだ。しかもその相手は運よく負傷した様子。このタイミングを狙わない手はない。

「死ねぇぇぇぇぇっ!!」
「ん? フンッ!」

 そのまま喰らえばファントムと言えどペシャンコに潰されただろう一撃。しかしレギオンファントムはそれをハルメギドの斬撃で作る亀裂で空間に縫い留める事であっさり防いでしまった。これでプレラーティは実質全ての攻撃手段を一時的にだが奪われた。

「貴様ッ!?」
「悪いが、お前の相手をしている暇はないんだ。今日はもう疲れたからな」

 そう言ってレギオンファントムはその場から去っていった。戦いの上で必須となるスペルキャスターを封じられたプレラーティは勿論、お互い対峙しているガルドとカリオストロの2人もその背を見送るだけだった。プレラーティはともかくとして、ガルドとカリオストロが動かなかったのは単純にお互いを牽制し合っていたからに他ならない。この時、どちらかが迂闊に動けばもう片方が即座に相手に襲い掛かる気満々だった。

――しかし、あのファントムの亀裂で空間に万物を縫い留める魔法はなかなかに厄介だぞ――

 カリオストロを牽制しながら、ガルドはレギオンファントムとの戦いのシミュレーションをしていた。兎に角厄介なのはハルメギドを用いた亀裂攻撃だ。あれをまともに喰らえばアンダーワールドに入りこまれて内側から心を破壊されてしまうし、アンダーワールドに入られなかったとしても体の一部を空間に固定されるのは面倒にも程があった。しかもあの魔法は、普通の攻撃の中に紛れ込ませる事が可能なのだ。おまけにこれと言った制約が無いように見える。

 冗談抜きで対抗手段が思い浮かばない。こういう時は颯人の悪知恵を借りようなどと考えていると、今度はサンジェルマンの上に魔法陣が浮かび上がりそこから颯人が奏に支えられながら出てきた。

「よっと! 颯人、外だぞ」
「ん、おぉ……サンキュー」
「ハヤト……!?」

 あの颯人が奏に支えられながら行動すると言うのは余程の事だ。ガルドは思わずカリオストロとの戦いを切り上げて颯人の元へと向かった。

「おいハヤト、大丈夫かッ!?」
「んぉ? あぁ、ガルド。何、大丈夫大丈夫。ちょっと、あれだ。疲れただけだから」

 そうは言うが、あまりただ疲れただけと言う風には見えなかった。肩で息をしている上に、自力で立つのにも難儀している様子。全力を出し過ぎて立てないほど疲れたという見方も出来なくはないが、奏が彼を心配する様子から疲れたの一言で済ますのは無理があるように思えた。

 取り合えず颯人は戦力にならなさそうだ。となると、奏とガルドの2人でカリオストロとプレラーティを何とかしなければならなくなる訳だが、それが杞憂で済む事は次の瞬間明らかになった。

「うぅ……」
「サンジェルマンッ!」
「ぅ……あぁ、プレラーティ?」
「そうだ。大丈夫か?」
「えぇ……彼に、助けられたわね」

 そう言ってサンジェルマンが颯人の事を見ると、プレラーティは苦い顔をした。サンジェルマンを助けられた事は素直にありがたいが、しかし相手が颯人と言うのが気に食わないらしい。それは忌むべき魔法使いが相手だからか、それともサンジェルマンが一目置いている颯人が相手だからか……恐らくその両方だろう。

 気持ちが収まらないのか、プレラーティは感謝も述べず鼻を鳴らしてそっぽを向いてしまった。別に感謝されたくてやった訳では無いので、その反応に颯人は小さな溜め息と共に軽く肩を竦めた。

「一つ、聞かせてちょうだい。何故助けたの?」

 唐突にサンジェルマンが問い掛けてきた。颯人達とサンジェルマン達は言うなれば敵同士であり、しかもサンジェルマンはしつこく颯人の事を勧誘してきた。彼にとっては煩わしい相手の筈なのに、それでも尚危険を冒して助けてくれた事が理解しきれなかったのだ。

 そう問い掛けられると困るのは颯人の方だ。前述した通り、別に感謝されたいからやった訳ではないし、恩を売りたかったわけでもない。そもそも颯人の中ではサンジェルマンはまだ敵……と言うには少し印象がぼやけているが、少なくとも完全に相容れる事は無い存在と言う認識である事は間違いなかった。

「何故って言われてもな~。放っとけなかったから……で、いいか?」
「真面目に答えるワケダ」
「十分真面目なんだけど……」

 考えた末に捻り出した答えだが、プレラーティにはお気に召さなかったようで不満そうな顔で返された。対する颯人も、考えた末に出した答えをにべもなく否定され顔を顰めた。どうやら本気で疲れてきているらしい。思考が何と言うかやっつけ気味になって来た。

「大丈夫か、颯人?」
「ん~~~~…………あ」

 思わず心配する奏を他所に、乱暴に頭を掻き毟る。と、そこで颯人は何故サンジェルマンを助ける方向で考えが働いたのかに対する答えを見つけた。あまり意識していなかった、だが彼にとっては重要な理由。

 それは…………

「まぁ、大した理由じゃないけど……あれだな。父さんの知り合いだから、かな?」
「え……?」
「あんた、父さんの知り合いなんだろ? 昔の父さんの話を聞ける貴重な相手だ。居なくなられたら困る」

 誰よりも尊敬する父の、まだ見ぬ一面を知っている人物。それは颯人にとって黄金よりも価値のある人物だった。その一人であるサンジェルマンを、あんな形で失う訳にはいかなかったのである。
 漸く颯人の口から出たまともな理由。それを聞いたプレラーティと、何時の間にかその傍に移動していたカリオストロは思わず呆気にとられた。

「そんな理由で……?」
「もしかしなくてもおバカなの?」
「放っとけ。それにさっき言ったのもデタラメじゃねえからな? 諸々の因縁はともかく、あんなのをほったらかしにするのは寝覚めが悪い」

 照れ隠しなのか、それとも本気でそう思っているのかは定かではないが、兎に角どんな理由にせよ颯人はサンジェルマンが苦しんでいるのを放っておくことは無かったと言う事だ。それを理解してサンジェルマンは笑みを浮かべる。

「本当に、親子なのね…………2人共、帰るわよ」
「え?……まぁ、サンジェルマンがこんなんだし、そろそろアルカノイズも全滅しそうだしね」
「次に会った時はこうはいかないワケダ」

 流石にこれ以上戦うつもりは無いのか、カリオストロ達もサンジェルマンの指示に大人しく従い転移結晶を砕いてその場から姿を消した。

 その直後、マリアが現場に駆け付ける。

「ガルド、皆! 大丈夫? 透は?」
「おぅ、マリア! アタシと颯人はとりあえず無事だ。颯人はこんなんだけど……」
「流石にもういいぞ、奏?」
「そうだ、トオル!?」

 レギオンファントムの襲来、サンジェルマンへの被害、そして颯人の不調など、様々な要因もあって倒れたまま放置されていた透。マリアが来た上にサンジェルマン達が後退してくれたおかげで、ガルドも透の方に意識を向ける余裕が出来た。急いで駆け寄り軽く起こしてやると、透は瞼を震わせて目を開いた。見たところそこまで大きな怪我は無いらしい。

「ふぅ、良かった。お前の身に何かあったら、クリスに対して顔向けできないからな」

 心底安心した様子のガルドが何気なく呟いた言葉。それに対し透は、思わず気まずそうに視線を逸らした。こんな状況でも、クリスに対して一定の引け目を感じているらしい。

 その様子を見て、颯人は自力で立ち上がりながら顎に手を当て思案した。

「ふぅむ……」
「どうするんだ、颯人?」
「どうにかできないかしら?」

 颯人が考え始めると、奏とマリアが何かを期待するような目を向けてきた。2人からの視線を交互に見比べ、自分は別にメンタリストでもないのにと内心苦笑しながら頭の中で算段を立てていく。

「ま、久々にお悩み相談室と洒落込むかね?」

 尤もそのターゲットは、透ではなくクリスの方だが。

 そんな事を考えながら、颯人は先程までサンジェルマン達が居た所を何気なく眺めた。
 先程サンジェルマンのアンダーワールドで垣間見た、彼女の過去の一部分。低い身分の者として虐げられ、ゴミのように扱われた過去。

 恐らくサンジェルマンの行動原理の根幹をなすのはそこだろう。アンダーワールドで再現される光景は、その人物にとって重要な過去の一場面。レギオンファントムが入り込んだのがそこと言う事は、つまりはサンジェルマンにとってその時の事は忌まわしくも消せない記憶として深く心に刻まれ、そしてそれ故に世界を変えようとしているのだろう。確かに、支配されていた者が支配するものに反旗を翻すのは、なるほど革命と言う言い方が出来るかもしれない。

 しかしそれを理解した上で、颯人は彼女の行動を認める訳にはいかなかった。

――来るなら来な。俺らがきっちり、止めてやるからよ――

 颯人はそんな決意を胸に、透とクリスをどうやって仲直りさせようか本格的に考え始めるのだった。 
 

 
後書き
と言う訳で第170話でした。

因みに今回初出の『グロウ=メイジ』と言う名称ですが、これは言うまでも無いかもしれませんが透の事を識別しやすくする為に改めて名付けられた透のメイジの名前です。通常のメイジと比べて磨かれて輝く仮面なので、”輝く”と言う意味で”グロウ”ですね。

執筆の糧となりますので、感想評価その他よろしくお願いします!

次回の更新もお楽しみに!それでは。 
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