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おぢばにおかえり

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第七十六話 次の日も会ってその十七

「それが何か」
「もうそうした関係なんだね」
「関係ですか」
「うん、これはもういけるね」
「何がいけるんですか?」
「その子絶対に中村さんにとってかけがえのない人になるよ」
 優しい笑顔でのお言葉でした。
「安心してね」
「安心ですか」
「ええ、そうしたらいいよ」
「そうですか」
「その彼と出会えたのはお引き寄せだね」 
 こうも言われるのでした。
「親神様の」
「おぢばだけあってですか」
「そうだよ、引き合わせてくれたんだよ」
「あの子とですか」
「だから何でも教えてあげてね」
「私にできることなら」
 私も答えました。
「そうさせてもらいます」
「そうしたらきっと中村さんにとっていいことになるから」
「いいことにですか」
「絶対になるからね」
 だからだというのです。
「そうしてあげるんだよ」
「そうします」
 四回生の人に答えました、そして詰所に帰りますと。
 次郎さんが笑って私に言ってきました。
「阿波野君来てるよ」
「えっ、何処ですか?」
「今お風呂入ってるよ」
 私ににこにことしてお話をされました。
「今はね」
「またお風呂に入ってるんですね」
「回廊のひのきしんしてね」
「詰所のお風呂入る前は絶対ひのきしんしてますね」
 新一君の場合はそうです。 
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