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ドリトル先生の落語

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第二幕その九

「ありそうだね」
「落語って江戸時代のイメージあるし」
「それだとね」 
 チープサイドの家族も言います。
「おうどんもお蕎麦もね」
「お話に出そうだね」
「お豆腐も出たし」
 ポリネシアは酢豆腐のお話からお豆腐を出しました。
「それならね」
「お刺身とか天麩羅もあるかも」
 食いしん坊のガブガブはこうした食べものも出しました。
「特にお寿司」
「如何にもありそうね」
 ダブダブはガブガブの言葉に頷きました。
「確かにね」
「関西だと納豆はなさそうだね」
 ホワイティはこの食べものはと思いました。
「昔は関西では納豆は食べなかったし」
「それでも東京の方じゃあるかもね」
 老馬はこちらで納豆を食べることから考えました。
「食べるから」
「食べるならお話になる」
「それが落語だね」
 オシツオサレツはこう言いました。
「そうだね」
「そうなるね」
「そうだね、あと落語は創作されてもいっているよ」
 先生は皆にこうもお話しました。
「昔からのものだけでなく」
「へえ、今もなんだ」
「江戸時代からのお話だけじゃなくて」
「今も創られていってるんだ」
「新しいお話が」
「そうなんだ、だからね」 
 それでというのです。
「食べものについてもね」
「今の食べものでもいいんだ」
「おうどんやお蕎麦だけでなくて」
「今僕達が日本で食べている様な」
「そうしたものもあるんだ」
「そうだよ、例えば僕が今食べている牛丼でも」 
 それも食べて言うのでした。
「いいんだよ」
「そうなんだねね」
「牛丼で落語してもいいんだ」
「お話創っても」
「それでお話しても」
「いいんだよ、それでね」
 そのうえでというのです。
「洋食でもいいしね」
「じゃあナポリタンとかオムライスとか」
「そんなものでもいいんだ」
「落語でお話しても」
「それでもなんだ」
「いいんだ、それとね」
 それにと言う先生でした。
「スポーツもいいし」
「へえ、そっちもいいんだ」
「スポーツを落語でお話しても」
「それでもなんだ」
「この前お話した嫌われている落語家さんもね」
 そのお笑い以前の人もというのです。
「野球の落語をやってるみたいだよ」
「そうなんだ」
「あの人も創作してるんだ」
「そうなんだね」
「うん、ただ嫌われていて」
 それでというのです。
「そのお話を聞く以前の人も多いだろうね」
「本当に嫌いな人のネタとか聞く気になれないしね」
「お顔見るだけで嫌なら」
「そこまで嫌いなら」
「そうだよ、知ったかぶりして他の人を馬鹿にする様なら」 
 それならというのです。 
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