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スーパー戦隊総決戦

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第二話 恐竜屋へその九

「どっちにしろ僕ちん達の敵なのは間違いないからね!」
「おい、初対面でいきなり敵かよ!」
「幾ら何でも短絡過ぎるでしょ」
 マジイエローとマジピンクが思わず突っ込みを入れた。
「確かによ、絶対に敵なのは間違いないにしてもだ」
「会っていきなりそれはないんじゃないの?」
「何言ってるのよ、実際アバレンジャーと一緒にいるじゃない」
「それでどうして敵じゃないなんて言えるのよ」
 何故か妙に説得力のあるフラビージョとウェンディーヌの今の言葉だった。
「それにこの二人も何か気が合うし」
「ヴァッフォとミゲラだったわよね」
「左様、それが我等の名前だ」
「宜しくな」
「うむ、確かにな」
「気が合いそうだな」
 チュズーボとマンバルバも二人の言葉に頷く。
「初対面の気がしない」
「同志の様子だな」
「飛ばされた世界の住人とも気が合ったが」
「この者達とはかなり上手くいきそうだ」
 サンダールとサーガインも言う。
「ならばだ。ここは共闘だな」
「是非共な」
「さて、これでお友達成立!」
 最後にサタラクラが賑やかに言う。
「一緒にこの連中をやっつけちゃおう!」
「そう簡単にやっつけられてたまるかよ!」
「しぇからしかよ!」
 マジレッドとアバレイエローが即座に言い返す。
「こうなったらよ!」
「一気に倒すからね!」
 こうして両者はそのまま戦いに入ろうとする。それぞれお互いの場所から身構える。しかしであった。
 その時であった。何処からか笛の音が鳴ってきた。それを聞いてであった。
「笛!?」
「この音は!」
「間違いないわ!」
 アバレンジャーの三人がその笛の音にすぐに反応を示した。周囲を見回す。
「アスカさん!」
「来てくれたんですか!」
「はい」
 するとであった。アバレンジャーとマジレンジャー達が顔を向けたその方向から黒い服の男アスカがやって来た。その手には笛がある。
「そこの二人を追ってきました」
「くぅ~~~~、追って来なくてもいいのに!」
「そのままダイノアースにいなさいよ」
「そして来てみれば」
 アスカはさらに歩いて来る。そのうえでヴァッフォとミゲラを見てであった。
「まさかこの二人まで蘇っているとは」
「ふん、悪いか!」
「めでたく蘇ってきたのだ!」
「どうして蘇ったかは今は聞かない」
 アスカはそれはいいとした。そのうえでアバレンジャー達の、仲間達のところに来て告げた。
「私は戦う、再び」
「戦ってくれるんですね!また」
「俺達と」
「その為に来ました」
 険しい顔でアバレッドとマジレッドに答える。
「四度この世界に」
「よし、それなら」
「これで数は互角だぜ!」
 アバレッドとマジレッドは彼等の言葉を受けて述べた。
「やりましょう、是非」
「この連中を倒してやる!」
「それでは」
 アスカもまた変身に入る。彼もまたダイノコマンダーを出してそれを先程吹いていた笛、ダイノハーブに胸の前で差し込みそうして。こう叫ぶのだった。
「爆竜チェンジ!」
 その掛け声と共に変身する。それによりアバレブラックとなったのである。
 その彼を見てだ。マジイエローとマジシャインが明るく声をかけてきた。
「よし、久し振りだな」
「そのお姿も健在ですね」
「はい、お陰様で」
 アバレブラックも二人に顔を向けて笑顔で応える。
「こうして元気にやらせてもらっています」
「そうだよな。本当に久し振りだったけれどな」
「お元気そうで何よりです」
「御二人も。それでは」
「はい、やりましょう!」
 アバレッドが彼の言葉に頷く。こうして戦士達はそれぞれ横に並んだうえでデズモゾーリャ及び暗黒七本槍と対峙するのであった。
 
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