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夢幻水滸伝

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第三百十一話 陽動と侵攻その三

「撤退するな」
「敵軍は」
「そうしていますか」
「ああ、そしてや」 
 周りの将兵達に考える顔で話した。
「そのうえでな」
「どうするのでしょうか」
「退いてから」
「シカゴでや」 
 まさにこの街でというのだ。
「戦力を立て直して決戦を挑むな」
「そうしますか」
「敵軍は」
「今相手はかなり劣勢やが」
 それでもというのだ。
「それを覆す為にな」
「まずはシカゴに退いて」
「そしてですね」
「決戦の準備に入る」
「そうするのですね」
「そや」 
 まさにというのだ。
「ここはな」
「そうですか、では」
「我々はどうしますか」
「追撃にかかりますか」
「どうしますか」
「追撃隊は出す」
 それはというのだ。
「しかしな」
「それと共にですか」
「別の動きも取りますか」
「デトロイトを占領する、そしてや」
 メルヴィルはさらに言った。
「メルヴィルさんに状況を伝える」
「そうもしますか」
「ここは」
「ああ、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「次の動きに移るで」
「わかりました、ではです」
「その様にしましょう」
「これから」
 将兵達も頷いた、そうしてだった。
 ホーソーンはメルヴィルにデトロイトの状況を伝えた後で彼の承認を得てから街の占領にかかった。こうしてデトロイトはメルヴィル達の手に入り。
 メルヴィルは自分からだ、ホーソーンに話した。
「ミシガンの掌握もな」
「進めますか」
「そっちにボーム達も向かわせるからな」
 彼等が率いている軍勢もというのだ。
「それでや」
「ミシガン州掌握ですね」
「それでや、水軍をな」
 ホーソーンが率いる彼等の話もした。
「五大湖をさらにな」
「進ませて」
「シカゴを湖からもや」
「攻められる様にしますか」
「敵は決戦の準備に入ったわ」
 メルヴィルはこのことを見抜いて話した。
「そやからな」
「ここはですね」
「敵の本拠地であるシカゴをや」
 この街をというのだ。
「是非や」
「湖からも圧力をかけますね」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「わし等も向かうからな」
「シカゴにですね」
「陸と空からな」
「そうしてですか」
「決戦を挑むわ」
 そうするというのだ。 
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