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ドリトル先生と桜島

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第十二幕その二

「実は今日は前以てねホテルの人にお願いしていたんだ」
「お祝いの為に」
「調査が終わったことへの」
「それでなのね」
「そうだよ、それで今ね」
 まさにというのです。
「こうして出してもらってるんだ」
「成程ね」
「そうしたこともしてくれたんだ」
「それでだね」
「今からだね」
「食べようね」
 笑顔で言ってでした。
 先生は皆と一緒に伊勢海老を中心とした鹿児島の美味しいものを楽しみました。そうしてなのでした。
 焼酎も飲んでです、先生は言いました。
「この焼酎もね」
「先生よく飲んだね」
「鹿児島で」
「そうしたね」
「日本はお酒も美味しいからね」
 だからだというのです。
「嬉しいよ、ただ鹿児島はお水はね」
「やっぱりよくないね」
「火山地帯だから」
「日本の他の地域と比べると」
「どうしてもね」
「このことはね」
 どうしてもというのです。
「あるからそれで焼酎がね」
「多いんだね」
「鹿児島は」
「薩摩芋やサトウキビから造るお酒が」
「そうなんだね」
「そうだよ、そしてこの焼酎もね」 
 芋焼酎を飲みつつお話します。
「美味しいね」
「うん、それじゃあね」
「こっちのお酒も楽しんで」
「それでお祝いしよう」
「無事に終わったことをね」
「そうしようね」
 こうお話してでした。
 皆で飲んで食べて楽しみました、そうして先生は翌日鹿児島駅から列車で福岡に行ってそこから新幹線で神戸まで戻ることになっていますが。
 鹿児島から福岡に向かう特急に乗ってです、皆驚きました。
「速いね」
「どんどん進むね」
「これは鹿児島まですぐだね」
「すぐに行けるね」
「そうだね、そして福岡に着けばね」
 先生もその速さに笑顔で言います。
「新幹線に乗り換えてだよ」
「それでだよね」
「神戸まで一気に帰る」
「そうするのね」
「そうするよ、新幹線はね」
 この列車はといいますと。
「やっぱりロマンがあるよね」
「そうそう」
「日本の列車っていうと新幹線だけれど」
「何と言っても」
「新幹線は速くて安定していて」
「最高だよね」
「新幹線は日本の鉄道技術の粋を集めたね」
 そうしたというのです。
「最高の鉄道だよ」
「鉄道を生み出したのはイギリスだけれどね」
「僕達が生まれた」
「けれどイギリスにもあんなものないしね」
「新幹線みたいなものは」
「アニメにも使われる位にね」 
 新幹線はというのです。
「日本人に愛されているものだよ」
「そうだよね」
「じゃあその新幹線に乗ろう」
「今日はね」
「そうして帰りましょう」
「僕達はよく八条鉄道を利用するけれどね」
 先生は微笑んで普段のことをお話しました。 
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