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ドリトル先生と桜島

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第十幕その十一

「作ってるんだ」
「成程ね」
「ハウス栽培って凄いよね」
「日本でもマンゴーが作られるんだから」
「そして食べられるから」
「素晴らしい技術の一つだよ」
 まさにとです、先生も認めることでした。
「お陰で季節が違ってもね」
「その季節に食べられないもの食べられるし」
「そうしたことも出来るからね」
「やっぱりいいよね」
「ハウス栽培は」
「確かに旬でないと味も栄養価も落ちて」  
 そしてというのです。
「場所によっても変わるけれどね」
「それぞれのお野菜や果物が食べられる」
「季節に関わらず」
「そのことは素晴らしいことだね」
「そう言えるものね」
「いや、本当にハウス栽培で思うのは」
 このことはとです、皆と一緒に鹿児島産のマンゴーを食べつつ言います。
「どんな季節でも色々なものが食べられて」
「味を楽しめて」
「そして栄養も摂れる」
「いいことだよね」
「そのことは事実だから」
「何かの漫画でね」
 こうも言う先生でした。
「ハウス栽培の作物は栄養価が極端に落ちる」
「数値を出して言ってたけれど」
「季節やその土地のことを考える」
「作物の数値って常に変わるからね」
「生きものの身体と同じだからね」
「そのことも考えてね」
 そのうえでというのです。
「言わないといけないけれど」
「その漫画はそうしたことをしなかったね」
「あのグルメ漫画だよね」
「先生がよく批判している」
「あの漫画だね」
「あの漫画の原作者さんも運動家みたいな考えの人で」
 それでというのです。
「主張もね」
「ああ、運動家だよね」
「あの人の考えとか主張ってね」
「よく見たらね」
「そっちの人だね」
「日本のああした主張の人達の特徴の一つとしてね」
 それはといいますと。
「反文明的で非科学的だからね」
「そうだよね」
「あの漫画の登場人物って皆野蛮だしね」
「有り得ない位短気で無教養な」
「粗暴な人ばかりでね」
「だからあの漫画で言っていることはね」 
 それはといいますと。
「日本のマスコミや運動家のそれと同じで」
「鵜呑みにしたらいけないね」
「そうしたら危険だね」
「特に」
「そうだよ、あの漫画の言うことはもう全部ね」
 そう言っていい位にというのです。
「しっかり検証してね」
「間違いがどうか確かめる」
「そうしないと駄目だね」
「あの漫画については」
「ハウス栽培もそうね」
「そうなんだ、ハウス栽培はいい技術でね」
 そう言っていいものでというのです。
「そこから作られた作物もね」
「食べるべきだね」
「実際に美味しいから」
「栄養もあるから」
「そうだよ、あの漫画の原作者のことはね」
 この人のことはというのです。
「要注意だしね」
「運動家と同じだとね」
「そんな人の作品だって頭に入れて読まないと」
「とんでもない悪影響受けるね」
「そうなるわね」
「だからね」
 それでというのです。 
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