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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第三百九十話 潜入 その2

第三百九十話 潜入 その2
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

紅軍連合のメンバーであるブリドカットゾーラまさよしは、自身を童貞と揶揄したジャーナリストである案堂ユーコを殺害。
これをきっかけに、紅軍連合のメンバーである子島ルルコが脱退を表明。
他のメンバー達は子島ルルコの脱退発言に対して、糾弾するも、子島ルルコは反論をやめない。
その反論の際に『イカレハーフ』と揶揄されたブリドカットゾーラまさよしは子島ルルコに暴行を加える。
潜伏先のアパート内で組織の結束力を強くするために、メンバーたちによる子島ルルコへの『自己反省』という名のを制裁が始まる。
その制裁の内容は両手足を縄で縛られて、メンバーたちに順番に殴られるというものだった。
現状を悲嘆した子島ルルコは自らの命を守る為に、トイレで大暴れを開始して、周囲に大声で助けを求める。
トイレの際に両足の縄をほどかれていたことが原因で、偶然、子島ルルコの蹴りを顔面にくらってしまった、億平テシコが死亡してしまう。
そう、両手を縄で縛られた子島ルルコのトイレ介助と見張りのために、トイレには億平テシコと石川ユニがいたのだ。
必死の抵抗もむなしく、子島ルルコは再び、紅軍連合のメンバーたちによって取り押さえられ、両手足を縄で縛られ、口にガムテープでふさがれてしまう。
しかし、子島ルルコの助けを聞いたアパートの住人が通報したケーサツ官が潜伏先のアパートに駆け付けてしまう。
紅軍連合のメンバーたちは、コーバン勤務のケーサツ官の右太ももにナイフを突き刺し、動きを封じる。
そして、その隙にアパート内に拉致して、子島ルルコのように、縄で手足の自由を奪う事に成功する。
一方そのころ、新聞社『潮日新聞』では、潮日新聞専属のジャーナリストである案堂ユーコが、紅軍連合の取材に行ったまま、連絡がつかず、行方不明になっているとの噂が広まっていた。
案堂ユーコと不倫関係にある潮日新聞に編集長の鈴木は、案堂ユーコの身元を案じながらも、会社での立場と、家族の生活を守る為に、案堂ユーコの捜索をケーサツに依頼できない。
そう、案堂ユーコが取材とはいえ、紅軍連合のメンバーであったことが世間に公になれば、その責任の矛先は当然のごとく、編集長である鈴木に向けられるからだ。
しかし、編集長として、社員である案堂ユーコを見捨てるわけにはいかない鈴木は、副編集長の地位を条件に、案堂ユーコの弟子である、尻澤エリコに、案堂ユーコの捜索を依頼する。
そう、尻澤エリコが紅軍連合から案堂ユーコを助け出せたら、尻澤エリコには副編集長の地位が与えられるのだ。
尻澤エリコは師匠である案堂ユーコの救出と出世のために、紅軍連合に潜入取材する決意をした。
すでに、案堂ユーコが紅軍連合のブリドカットゾーラまさよしに殺され、山に埋めれていることも知らずに。
尻澤エリコは編集長である鈴木に渡された紙切れをもとに、ある場所へと向かっていた。
その紙切れには、革命活動を志す者達を、紅軍連合に紹介する仲介人がいる場所が記されていた。
つまり地図である。
地図に記された場所にたどり着いた尻澤エリコに待っていたのは、普通の喫茶店だった。
尻澤エリコは編集長に言われた通りに、喫茶店のマスターに、あることを告げる。
「と、とまとジュースってメニューにありますかね?」
尻澤の言葉に、マスターはすぐにため息をはいて、告げる。
「まったく、最近、君みたいなのが多くて、呆れちまうよ。なぁ、君は本当に革命活動なんかで、世の中が変わると思うかい?俺は思わん、たとえBEI軍の支配下にあっても、平和が一番だと思わんかね?ここまで俺に言われても、その意思が変わらないのなら、そこを右に曲がってそのまま、倉庫のほうに行きな」
尻澤エリコはマスターに言われた通りに、倉庫のほうに移動を開始する。
倉庫の入口の前には、パイプ椅子に座っている男がいた。
パイプ椅子に座った男が尻澤に問う。
「ご注文は?」
「と、とまとジュース...?」
「制限時間を過ぎているが、まぁいいだろう、入りな」
パイプ椅子から立ち上がった男が鍵で倉庫の扉を開ける。
扉の向こうには3人の若者がいた。
尻澤は恐るおそる、3人のうちの一人に聞く。
「君たちはもしかして、紅軍連合に参加するためにここにいるの?」
「うん、そうだけど、もしかしてアンタ、冷やかしか?」
「ち、ちがうわ!せ、潜入じゃなくって‼革命活動をするために、ここに来たんだけど、なんか緊張しちゃって...‼」
「ふ~ん、なんか怪しけど、まぁ、いいや、俺の名前は加藤モトヒロ、よろしくな同志」
加藤モトヒロ、後に、トラックと刃物で大勢の死亡者を出した、『加藤無双』と呼ばれる大事件を起こす人物である。
「私は、尻澤エリコ、よろしく...!」
「尻澤?あんた面白い名前してんな、昔、絶対、『ケツ』とか、そーゆう、あだ名で呼ばれてたことあっただろ?」
「う、うるさいわね‼あったらなんなのよ‼つーか現在進行中よ‼」
倉庫に集まった革命活動志願者4名の前に、一人の女性が現れ、皆に告げる。
「私の名前は信重フサカだ、かつて紅軍連合の前進組織、紅軍という名前の組織で、新日本国ソーリダイジンの義死田の乗った飛行機を爆破した経験がある、当然、義死田は死亡した、次は君たちが自己紹介をする番だ」
信重フサカの自己紹介に、4名のうち2名の革命活動志願者から歓声が上がる。
ジャーナリストの尻澤エリコは戦慄していた。
そう、ジャーナリストである自分の前に、指名手配中の殺人犯がいる、しかもその殺人犯である信重フサカはあの、ソーリダイジンの義死田を殺害したテロ組織、後の紅軍連合の前進となる『紅軍』のリーダー。
尻澤はつい、好奇心から、信重フサカに質問してしまう。
「革命活動志願者と紅軍連合の仲介人であるはずの、ここの喫茶店のマスターが紅軍連合の革命活動に対して、批判的な意見を述べていたましたが、これはいったいどういうことでしょうか?」
「どういうこと...?ああ、そういうことか、ここは私の実家で、この喫茶店のマスターは私の父親だ、まぁ、親バカなんだろう、それに甘えている私も、まぁバカなんだろうな...とにかく、質問は後だ、我々、紅軍連合は、原子力発電所襲撃作戦の敗走から、逃走中の身である、ここに長居するメリットはない、今すぐ、私の運転する車に乗ってアジトへの移動を開始する、ここまで聞いた以上、君たちに逃げ場はもうないぞ‼覚悟は出来てるな?」
4人の革命活動志願者の内、3人がゆっくりとうなずく。
3人にならって、私も必死に頭を何度も上下させる。
「よろしい!ようこそ紅軍連合へ‼ともに革命活動を通し、『無色主義』によって日本を浄化しよう‼では車に乗れ‼」
こうして、尻澤エリコは紅軍連合のメンバーになってしまった。

次回予告 潜入 その3

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに 
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