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詭道贋作ガンダム・戦後の達人

作者:モッチー7
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第4幕:喧嘩の男

 
前書き
賠償金9413万を背負った元迷惑動画投稿者「ライト・アロース」。
ツルギの正体が半年戦争のエースドライバーの「赤い鷹匠」だと知ったライトは少し嫉妬するが、ガンダム・フェルシュングが抱える致命的な欠点を知り、強大な力の意味を思い知らされるのであった。 

 
大半のモビルフォース擬きは公式モビルフォースには勝てない。
材料はスペースデブリ密漁で得た中古品な上に、容姿も威圧的な外見重視なのがその理由である。
だが、ほんの一握りのモビルフォース擬きは公式に勝る性能を誇っていた。
モビルフォースの身長とあまり変わらない両刃剣(ヒートツーハンデッドフォセ)を振り回す低身長なモビルフォース擬きもその1体であった。
「流石兄貴!たった1人でこの様だぜぇ!」
その言葉通り、敵対する暴走族が運転するモビルフォース擬きを軽々と一蹴していた。
しかし、
「つまんねぇ」
無双していた男が退屈そうに呟くと、対立していた暴走族がその言葉に激怒した。
「ふざけんなよぉ!俺達が―――」
ヒートツーハンデッドフォセによる寸止めで敵の負け惜しみを制した男は、退屈そうにあくびしながら静かに罵倒する。
「弱えぇ。まるで使えねぇ」
そして、飽きたかの様に敵対する暴走族に背を向けた。
「どこかに……俺を満足させる敵はいないのもんかね?なんなら公式(管理委員会)に襲われたいくらいだよ」
ま、この男なら、流石に公式でもツルギに心身共に一蹴されたウミギはお断りだろうが……

そんなツルギはと言うと、
「私の頭?」
悪口と勘違いされたと勘違いしたライトが慌てて釈明する。
「お前の頭が可笑しいと言ったのは、単に頭脳指数がって意味じゃなくて!―――」
ツルギが意地悪そうな笑みを浮かべながら言う。
「大丈夫ですよ。フェルシュングの事ですよね」
「そう!それ!」
その点はカッオも気になっていた。
「この前ガンダムを奪った青年は、ヒートウイングビットに必要な脳波量に届かず、脳波不足による一時的な脳死によって短期入院……今は完治して正常な生活を送っているから良いが……」
ツルギがライト達を安心させるかの様に説明する。
「だからフェルシュングをマニュアルトランスミッションにしたんです。どう言う訳かオートマチックトランスミッションよりマニュアルトランスミッションの方が高性能なのもありますが、マニュアルトランスミッションの方が出力を調節し易いんです」
だが、カッオはその説明に訝しむ。
「と言う事は、ギアを最大にした事は1度も無いと?」
それに対し、ツルギは首を横に振る。
「いえ……10年前の半年戦争の時に何度か。まあ、その時は順番にゆっくりとギアチェンジを行ってじっくりと脳を慣れさせてからだったですけどね」
「……そうか……」
「そのギアMAXの時って、頭が痛くなかったの?」
「一気に行かずにゆっくりとギアチェンジをすれば大丈夫な筈です。それに、あの時のウミギさんと同じレベルが相手なら、5速は必要無いかと」
ライトはウミギの意味が解らなかった。
そこで、カッオが説明する。
「そうか、あの時の謝罪に立ち会っていなかったんだな君は」
「と言うと?」
「管理委員会傘下軍隊の将校さんが直接この博物館に謝罪に来てな、ウミギ率いるモビルフォース小隊の解散を宣言していったよ」
「それって、ウミギの奴が降格と言う事かよ?」
「……いや。それだけで済めば良いがなあの男」
「……え……」
ツルギが強引に話を戻す。
「私の心配は、それだけですか?」
急にツルギに声を掛けられて驚く2人。
「うお!忘れてた!」
「いや、そう言う訳ではないんだが」
「まあ良いですよ。今のところ、ウミギさんレベルの人達としか戦っていませんから、5速の必要はありません。ただ……」
「ただって何だよ?……」
「ウミギさんを大きく凌駕する人との戦いだと、ウミギさんと戦った時の様な2速や3速でお茶を濁す事は、出来ないかもしれません」

しばらくして、ヒートツーハンデッドフォセを操るモビルフォース擬きの運転手である暴走族のヘッドが1人の男の依頼を聴いていた。
「で、本当に良いのかよ?」
依頼主は、ヘッドの予想外の言葉に驚いた。
「と……申しますと?」
逆に質問されたヘッドは不満そうに首を傾げた。
「申しますも何も、いくら意見が正反対だからって、そいつはまかりなりにもお前の父親なんだろ?」
だが、依頼主はターゲットへの悪口を止めなかった。
「あのバカ親父が悪いんですよ。あいつらをあんな所に閉じ込めて、活躍の場を奪って―――」
「親父……ね?」
ヘッドは、依頼主の愚痴を聴いている内に、かつてメカネに言われたある台詞を思い出した。
「貴方を逮捕する事は出来ません……貴方は、被害者の父親ではありませんから」
依頼主はターゲットへのかなり長めの罵詈雑言を息を切らせながら言い終えると、ボーっとしているヘッドに声を掛けた。
「すいません?聞いてます?」
実は「あのバカ親父が悪いんですよ」から先は完全に聴いていなかったヘッドは、少し考えてから当たり障りのないと思われる返答をした。
「まあ……端的に言えば、その父親さんが持ってる全ての兵器を根こそぎ奪って来いって事だろ?」
が、そのせいで話を聞いていなかった事がバレてしまった。
「奪う?お前さんは何を聴いていたんですか?これは強奪どころか奪還ですらありません!」
「じゃあなんだよ?例の博物館から兵器を全て根こそぎ奪えって言ったのは―――」
そのせいで、依頼主の語りが更にヒートアップする。
「やはり聴いて無かったじゃないですか!あれだけの話を聞いて、まだ今回の聖戦を『解放』ではなく『強奪』と言ってしまう時点で!」
ヘッドの手下達は、「どう考えても強奪だろ」とツッコみたかったが、下手に喋ればまたあの長いターゲットへの罵詈雑言を無理矢理聞かされると思い、黙る事にした。
ヘッドもまた、依頼主の口をこれ以上開くと話が進まないと判断し、自身が最も訊きたかった質問をした。
「それより、以前依頼された連中を楽々と倒したドライバーって言うのは、本当に強いんだろうな?」
「ソレを訊いてどうするんです?」
「こっちは雑魚狩りに飽きてきたところでよ、そろそろ歯応えが欲しいんだよ」
が、依頼主は不満げに言う。
「何を暢気な事を言っているのです!今回の解放は、失敗は許されないんです!」
呆れた手下達が代わりに返答する。
「あの博物館には、例の赤い鷹匠が目玉だそうです」
その途端、ヘッドの目が輝いた。
「赤い鷹匠だと!?」
が、依頼主は不満げに言う。
「赤い鷹匠がかつて使ったモビルフォースを運転してるだけの話ですよ!あの駄目小娘は、本物の赤い鷹匠とは比べ物にならない程中身が伴ていませんよ!本物の赤い鷹匠はあんな腐った外道の様な台詞、吐きませんよ!」
大分めんどくさくなってきたヘッドは、闘志と志気を漲らせながら立ち上がる。
「だったら試してやろうじゃねぇか……その小娘が赤い鷹匠の元愛機に相応しい化物か否かをな!」
一方、ヘッドの手下達は依頼主に関する最も重要な事を質問した。
「ところで……あんたよくあんな檻から抜け出せたな?」
そう。この依頼主の正体は、こことは別の暴走族を率いてカッオが開展しようとしていた戦争博物館を襲撃し、ツルギに返り討ちにされてアニアーラ管理委員会傘下軍隊に逮捕された……カッオの息子であった。
「それだけあのバカ親父が憎いって事ですよ。あのバカ親父さえいなければ、あそこに囚われて閉じ込められた兵器(かれら)はのびのびと大活躍する事が出来たんですよ!」
ソレを聞いたヘッドはボソッと呟いた。
「……哀れだな」

一方、カッオの息子の脱獄の一報はツルギ達の耳に届き、ライトがカッオをお人好しと決めつけた上で質問した。
「馬鹿言えよ!このおっさんのガキがそんな悪さするのかよ!?」
が、カッオがバツ悪そうにしているのに気付いて困惑する。
「嘘だろ?」
ツルギがカッオの代わりに答える。
「カッオが戦争を否定する為に必死になって集めた兵器(これら)を全て奪おうとしたのです」
「ん?親父の仕事を手伝うじゃなくて?」
そんなやり取りを聞いたカッオがようやく口を開いた。
「私が悪いんです。私が戦争の恐ろしさを正しく伝えるのが下手過ぎるから……」
が、そんなカッオの自虐的な謝罪の言葉を不満そうに遮るツルギ。
「実戦を知らな過ぎるから言える戯言ですよ。ああいうのはもっと痛い目に遭わないと解りませんよ」
ライトが珍しく真面目に言う。
「そうだったな。お前は、俺達と違って半年戦争の参加者だったんだよな?」
カッオもそれに続く。
「言いたくは……無かったんですが……その……」
ツルギは、カッオが言い辛そうに言おうとした台詞を代わりに言った。
「半年戦争で沢山の死を観てきたからですか?」
カッオが慌てて謝る。
「すいません!そんな心算は―――」
が、ツルギは優しそうな笑みを浮かべながら言う。
「いえ、その通りですから。それに、あの事件が無ければ、私は不殺縛りに対してこれ程の拘りを持っていなかったかもしれないし」
ライトが恐る恐る訊ねる。
「その不殺縛り……」
だが、やっぱり恐ろし過ぎて言葉が続かない。
「……聴かなかった事にしてるれ」
が、そんなライトの恐怖がツルギを満足させる。
「今はそれで良いんですよ。殺す側が死への恐怖を失う事がどれだけ危険な事か……」
カッオは、その時のツルギの表情がどこか満足気で……どこか悲しげに見えた。
それ故か、ライトがわざと慌てた様に見せかける。
「そんな事より、あのおっさんの息子だよ!アイツを止めないと、今度はここを破壊されるだけじゃ済まなくなるぞ!?」
ツルギは、ライトの気遣いに気付きながらライトの意見に同意する。
「……そうですね。今は兵器の魅力に溺れているだけですが、兵器や戦闘の魅力に酔い過ぎて命や死の重さを忘れた存在になられたら、もの凄く迷惑ですからね」

が、その1週間後、カッオの息子に襲撃を依頼された暴走族のヘッドがたった1機で乗り込んで来た。
「喧嘩……売りに来たぜ」
この一言だけで、カッオの息子に襲撃を依頼された敵である事は判明したが、まさかたった1人でやって来てくれるとは思ってもみなかった。
「あんた、パシリかよ?」
ライトの言葉を嘲笑うヘッド。
「あははははは!」
「何が可笑しいんだよ?」
「笑わせてくれるぜ。たった1人で敵陣に突っ込む奴をパシリ扱いとは……お前、結構安全地帯に頼るタイプだろ?」
少しだけドキッとしたライトに反し、ツルギは心配そうな笑みを浮かべた。
「大層な自信ですけど、これって本当に勝算が有っての事ですか?もしもそうではないと言うのであれば、勇気と無謀の違いが判っていないとしか―――」
「あんたかい?赤い鷹匠の元愛機の現在の運転手って言うのは?」
ツルギのお節介を遮りながら訊ねたヘッドだったが、ツルギの背の低さとたわわな乳房の膨らみが際立つ体型を視て、失礼ながら「本当にこいつが?」と言う感情が浮かんでしまうヘッド。
そう……ツルギに大昔の名作の名言を使った意地悪を言われるまでは。
「大きさは関係無い。そんな事はどうでも良い。わしを見ろ。わしの大きさで力量が測れるか?」
心の中に棲み付く油断を見透かされたと思いドキッとするヘッド。
「お?言ってくれるじゃねぇか。これは楽しい喧嘩になりそうだぜ?」
一方、ライトはヘッドの言い分に何かが引っ掛かっていた。
「ちょっと待て?お前はこの博物館にある兵器を根こそぎ盗んで来いって言われたんだよな?」
「あ?そうだよ。だから、俺はお前らと喧嘩して、勝って中の物を根こそぎ頂こうって訳よ」
「じゃあ何故ツルギの事を『ツルギ・マインドル』ではなく、『赤い鷹匠の元愛機の現在の運転手』って呼ぶ?」
そんなライトの質問へのヘッドの答えは、カッオを失望させるのに十分な威力だった。
「今回の喧嘩の依頼主が認めてないからさ。そいつが『本物の赤い鷹匠』だとな。寧ろ、赤い鷹匠の輝かしい戦歴を汚す『紛い物』だとよ」
ソレを聞いたツルギは、再び大昔の名作の名言を引用する。
「官憲の力でねじ伏せる。そういった思い上がりが、ああいう奴をのさばらせてしまうんですよ。官憲の栄職や権力の為でなく人が幸せに暮らせる世を創り、そして守るため剣をとって戦った。それを忘れてしまったら……我々はただの成り上がり者ですよ」
「つまり、出世目的でモビルフォースを運転してる訳じゃないって言いたいのか……気に入った!俺は『ガラ・タンドリー』!そしてこいつは『クレイモーア』!さあ、おっぱじめようかぁー!?」
が、ツルギは首を横に振る。
「ここでは関係無い人達に迷惑が掛かります。だから、ムシのいい話なのは承知の上で、決闘の場と日時をこちらで指定させて頂きたいのですが?」
ヘッドは悪魔の様な笑みを浮かべながら言う。
「なら……連絡先を交換するか?」
「……受けて立ちます」
で、本当に連絡先を交換してそのまま去って行ったガラを見て、慌てて質問するカッオ。
「待ってくれ!……マモは……私の息子は無事なのか!?」
そんなカッオの姿に、ガラはある日ある男に言われた責任追及の罵声を思い出す。

「貴様のせいだからな!貴様のせいで、私の妻と娘は死んだんだ!お前に殺された様なモノだ!」

しばらく黙っていたガラだったが、その点は答えるべきだと思い言い放った。
「今回の喧嘩の依頼主なら、まだまだピンピンしてるぜ。ま、かなりの超親不孝者に育っちまったがな」
その言葉に、カッオが愕然とする。
「何故だマモ……何故解ってくれないんだ……私が30年前に犯した罪の重さに……」
ガラはクレイモーアに乗り込むと、そのまま無言で去って行ったが、そんなクレイモーアの背中が何故か寂し気に見えたツルギ。
「ガラさん……貴方は……一体……」

ガラ・タンドリーとの決闘に備え、場所取りを兼ねた相談をすべくメカネ中佐の許を訪れるツルギ。
「つまり、モビルフォース同士の一騎打ちが出来る場所を我々が提供しろと?」
「無論、貴方達管理委員会の意見を無視した懇願なのは解っています。ですが、この戦いの被害は出来るだけ少なくしたいので」
そう言うと、深々と頭を下げるツルギ。
だが、メカネの言い分は予想外のモノだった。
「寧ろ……私達が先に貴女に依頼するべき案件なんです。ガラくんが使用する非公式のモビルフォースは、他のスペースデブリ密漁者が使用する非公式とは比べ物ならない程強大で、そう言う意味も込めてウミギ准尉にガラくんを補導させようとしましたが、この前の勤務態度では……」
「で、私と貴方達の利害が一致したと?」
残念そうに俯くメカネ。
「……それだけではないのです」
「と……申しますと?」
メカネは観念しながら言い放つ。
「ガラくんの今の性格は、私のせいなのです。ガラくんは、ある自殺騒動の際に遺書に書いてあったイジメの主犯だと白状し出頭したのですが―――」
ツルギはメカネの白状を遮った。
「そこから先は……この後の決闘が終わってからにしてくれませんか。アレは恐らく、戦意が萎えた状態で戦える相手じゃない」
だが、それでも思いの丈を懺悔の意味で白状したいメカネ。
「ですが、ガラくんは……私が突き付けた逮捕免除を辱めだと勘違いしてます!だから、彼は件の逮捕免除への不満を晴らす為に死に場所を求めています!だから―――」
ツルギは、メカネを安心させるべく満面の笑みを浮かべた。
「なら、なおの事勝たなきゃいけませんね?カッオさんの為にも、メカネさんの為にも、そして、ガラの為にも」
そして、決意に満ちた目でメカネを見るツルギ。
「なので……決闘の場所を宜しくお願いします!」
メカネもまた、決意を新たにする。
「解りました」 
 

 
後書き
本作オリジナル設定

●ガラ・タンドリー

性別:男性
年齢:21歳
身長:179cm
体重:71kg
愛機:クレイモーア

とある暴走族を率いるヘッド。
かなりの自己中心的なガキ大将だが、芯が強く義理堅い一本気な一面もある。だが、現在はとある自殺騒動の際に受けた不当な逮捕免除に反発して暴走族を組織し、まるで死に場所を求めるかの様にモビルフォース擬きを使った喧嘩に明け暮れている。
イメージモデルは【曉!!男塾 青年よ、大死を抱け】の『赤石十蔵』で、【るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-】における『相楽左之助』に相当する人物。

●クレイモーア

頭頂高:17m
重量:66.6t
運転手段:マニュアルトランスミッション
武装:ヒートツーハンデッドフォセ
   ポールドロングローブ

ガラ・タンドリーが愛用するモビルフォース擬き。外見重視に陥りやすい他のモビルフォース擬きとは違って実力重視な為、公式モビルフォースであるクズワンやヘドデルなどと十分に渡り合える戦闘力を誇る。
最大の特徴は装甲の堅牢さだが、強化された脚部ユニットのホバリングにより、高い機動性を有している。また、ぶ厚く重い刃は、攻撃を受け止めるシールドとしても活用できる。肩アーマーを腕部に取り付けながら反撃の隙を与えないほどの連続パンチを敵に叩き込むのも、この機体の名物の1つである。
その反面、遠距離攻撃に乏しく、相手に接近するまで攻撃手段が無いと言う欠点を背負っている。
【るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-】における『斬馬刀』や『徒手空拳』に相当するモビルフォース。

●マモ・ルー

性別:男性
年齢:17歳
趣味:兵器鑑賞、戦争映画鑑賞

カッオ・ルーの息子。
だが、カッオと違って兵器の造形美と機能美に完全に溺れており、戦争の陰惨さを知って厭戦主義に傾倒するカッオに反発して家出している。その後は、再三にわたって様々な不良と結託して反戦目的の戦争博物館開展を阻止しようとするが(本人曰く「囚われて活躍の場を奪われた兵器達への救助と救済」)、ことごとくツルギに妨害されている。そう言う事も有ってか、半年戦争で得た戦果を武器に出世をする事を怠るツルギの事を「赤い鷹匠の輝かしい功績を汚した紛い物」として扱っている。
【るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-】における『比留間喜兵衛』に相当する人物。 
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