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狩猟犬だけれど可愛い

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第二章

「ふわりだって元々は」
「あっ、狩猟犬なのよね」
「トイプードルもね」
 この種類の犬もというのだ。
「そうなのよ」
「そうよね」
「だからふわりも元気で」
 見れば柴犬とのじゃれ合いもかなり元気である。
「外見とはね」
「また違うのね」
「そうなの」
 こう奥さんに話した。
「トイプードルもね」
「外見は可愛くても」
「元々狩猟犬だから」
「やんちゃだったり元気だったり」
「乱暴だったりね」
「そうしたところがあるのね、けれど」
 奥さんはここでだった。
 笑顔になってだ、百合子に話した。
「可愛いわね」
「そうね、やんちゃでもね」
「それでもね」
「とてもね」
 百合子もその通りだと頷いた。
「可愛いわよね」
「そうね、それにアカネもふわりちゃんも」
 どちらの娘もというのだ。
「性格がいいから」
「可愛い性格よね」
「どちらの娘もね。性格がそうなら」
「尚更可愛いわね」
「ええ、じゃあこれからもお互いにね」
「ワンちゃん大事にしていきましょう」
「可愛がってね」
 二人でこんな話をした、そうしてだった。
 百合子は奥さんと別れて自分の散歩に戻った、アカネと別れたふわりはその時少し残念そうだった。百合子はそんなふわりを見ても可愛く思い自然と笑顔になった。


狩猟犬だけれど可愛い   完


                  2023・7・23 
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