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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第二話 にゃんぱいあその六

「ただ。血を吸うと喉が渇かなくなるにゃ」
「お水は飲むの」
「勿論飲むにゃ」
 またひかりの言葉にそうだと話す。
「けれど血は大好きにゃ。身体が自然と求めるにゃ」
「この辺りは確かに吸血鬼ですね」
「そうよね」
 桜子とひかりもこのことは間違いないと言う。しかしだった。
 それでもだ。彼女達から見てもなのだ。
「それでも生物学的には」
「猫だから」
「それなら猫だな」
 一条はここでは生物学的な見解から判断して述べた。
「間違いなくな」
「そうですね。確かに食べものの好みは独特ですけれど」
 五代もこのことには引っ掛かるものがあった。しかしだった。
 それでもだ。生物学的にはだと聞いてだった。彼もこう判断するのだった。
「猫ですね」
「そうだな。猫だな」
「翼はありますけれど」
「しかし。この翼を使って」
 一条は今度はにゃんぱいあの翼を見た。黒い蝙蝠の翼をだ。
 その大きさを見てだ。彼は言うのだった。
「あまり飛ぶことはできそうにもないが」
「飛ぶことは好きでないにゃ」
 にゃんぱいあ自身もそうだという。
「歩く方が好きだにゃ」
「やっぱり猫だな」
「確かにそうですね」
 椿と五代がそんなにゃんぱいあの話を聞いてこのことを再確認した。
「間違いなくな」
「よく見たら仕草や行動も猫そのものですし」
「だとすると問題は」
「この子を吸血鬼にしたその吸血鬼が何者か」
「それが問題だな」
「そうなりますね」
 こう話してだ。話の重点が移っていった。
 そのだ。彼に血を与えた吸血鬼が誰か。五代が彼に尋ねた。
「あの、ちょっと教えてもらえるかな」
「何だにゃ?」
「君を吸血鬼にしたのは誰かな」
「あの時僕を助けてくれた人にゃ?」
「そう。それは誰かな」
「通りすがりの人だったにゃ」
 これだけを聞くと門矢の様だ。しかしだった。
 そこからさらにだ。五代はにゃんぱいあに尋ねたのだった。
「外見は?」
「黒いタキシードにマントだったにゃ」
「それだけを聞くと」
「そうですね」
「標準的な吸血鬼に聞こえるわね」
 椿に桜子、ひかりはだ。こう思った。
 そしてだ。にゃんぱいあはさらに話すのだった。
「金髪に青白い肌に赤い目だったにゃ」
「完璧だな」
「ドラキュラ伯爵そのままですし」
「それならよね」
 三人はここで確信したにゃんぱいあに血を与えたのは間違いなく吸血鬼だとだ。わかってはいたがこのことを再認識したのである。
 しかしだ。それ以上にだった。彼等はだ。
 その外見を全て聞いてだ。こうも話した。
「だが。そうした外見の吸血鬼は」
「そうですね。この世界には今はもう」
「いないか。休息に入っているか」
 ファンガイアはいるがだ。そうした吸血鬼はというのだ。
 いない。それならばだった。
「では別の世界の住人か」
「この子も含めて」
「あの謎の女や魔獣達と同じ様に」 
 それではないかというのだ。そう話してだった。
 
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