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スーパー戦隊総決戦

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第一話 サキュバス乱入その四

「私達は」
「そうか、また呼び出されたか」
「何者かに」
「それもおいおいわかることみたいね」
 薄皮太夫が言う。
「けれど少なくともね」
「御前達は我等の敵ではない」
「むしろ味方だな」
「そうなります。それではです」
 アクマロの慇懃な言葉は彼等にもかけられる。そうして。
「貴方達のお名前は」
「ブリッツ」
「ホンゴブリン」
 黒と銀の男も銀だけの男もそれぞれ名乗って来た。
「我等ヘルズ三兄弟」
「それが我等の名前だ」
 しかもであった。謎の一群も出て来た。それは。
「ナナシじゃないわ!?」
「何だこいつ等」
 シンケンピンクとシンケングリーンが驚いた声を出す。
「しかもかなりの数が出て来たけれど」
「何なんだ!?」
「ふふふ、ドロイド達も出て来た」
「数も揃っているか」
「まさに好都合ね」
 三兄弟はその彼等を見て満足した様で言うのだった。
「それならばだ」
「この連中の相手をしてやる」
「楽しませてもらうわ」
「おい、丈ちゃん」
 シンケンゴールドがシンケンレッドに対して言う。
「まずいぜ、これはよ」
「そうだぜ、これはよ」
 ダイゴヨウも言う。
「数が倍に増えるなんてよ」
「退くことはしない」
 しかしシンケンレッドは毅然としてこう返すのだった。
「それはない」
「じゃあ戦うんだな」
「この連中とも」
「そうだ」
 まさにその通りだった。
「それだけだ。戦う」
「そうか、わかったぜ」
「それならな」
 それを聞いてシンケンゴールドもダイゴヨウも納得した顔で頷く。
「やってやるか」
「何かよおわからへんけれど」
「愛手にとって不足はないようみたいだし」
「倒してやるぜ」
 ブルー、イエロー、ピンク、グリーンもそれぞれ言う。
「殿、それでは」
「このフリージア星人ってのも」
「相手をしましょう」
「叩き斬ってやろうぜ」
「それしかない」
 そしてであった。シンケンレッドは冷静そのものであった。
「ではだ。行くぞ」
 あらためて六人は身構えた。しかしここで。
 六人だった。それぞれ色が違う制服の者達が駆けてきた。そうして。
「エマージェンシー!」
「デカレンジャー!」
 その声と共にである。スーツが装着されていく。
「転送!」
 そうしてそれぞれ六人の戦士達が出て来たのだった。戦場に駆けて来る。
「何だあれは」
「デカレンジャーだ」
 十蔵に対してブリッツが忌々しげに返す。
「奴等も来たか」
「デカレンジャーだと!?」
「知っているのかよ流ノ介」
「うむ、名前だけはだ」
 こうグリーンに答えるブルーだった。
「宇宙の治安を乱す奴等を取り締まる宇宙警察地球署の刑事達だ」
「それがデカレンジャーなのね」
「あの人達が」
 ピンクとイエローが驚いたようにして言う。
 
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