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夢幻水滸伝

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第三百四話 二十州掌握その五

「やってくで」
「そうしますね」
「あくまで戦うのは軍同士や」
 それに限るというのだ。
「当然今回も市民に狼藉は許さん」
「絶対にですね」
「そや、違反者は厳罰や」 
 それに処するというのだ。
「ええな」
「そうしますね」
「誰でもな、それで軍備もな」 
 これもというのだ。
「整えるで、鉄道に水運もな」
「用いますね」
「浮島の物資や将兵もな」 
 そちらもというのだ。
「運んでいくで」
「そうしますね」
「ああ、絶対にな」
 こう言うのだった。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「戦える様にするで」
「わかりました」
 フォークナーも頷いて応えた。
「その準備をしていきましょう」
「兵器も造ってるが」
 それと共にとだ、メルヴィルは話した。
「弾薬それに食料もな」
「用意しますね」
「この世界でもレーションあるし」
「レーションもですね」
「用意するで、缶詰もな」
 こちらもというのだ。
「かなりな」
「用意しますね」
「スパムとかな」
 缶詰の代表としてこちらを挙げた。
「コンビーフもやな」
「用意して」
「そしてな」
「いざという時にですね」
「食べられる様にするで」
「そうしますね」
「そや、人は肉を食ってられると負けへんってな」 
 メルヴィルは笑ってこの言葉を出した。
「いうしな」
「そんな言葉ありましたか」
「ああ、肉食える余裕と体力があったらな」
 今度はヴォネガットに答えて話した。
「そう言われたことあるねん」
「そうなのですね」
「ステーキでもハンバーガーでもな」
「お肉をですね」
「食べられるとな」
 そうした状況ならというのだ。
「負けへんってな」
「言われてみればそうですね」
 ヴォネガットはメルヴィルのその言葉に頷いて述べた。
「お肉を食べるには金銭や生産に余裕が必要です」
「大勢の家畜を養えるだけのな」
 肉の元になる、というのだ。
「牛や豚や鶏もな」
「そして羊」
「そや、それでそのお肉を買う」
「その余裕も必要ですね」
「さらに食べるのにも体力がいるやろ」
 こちらの話もするのだった。
「そやろ」
「はい、特にお肉は固いので」
 その為にとだ、ヴォネガットはまた答えた。 
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