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ドリトル先生と桜島

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第七幕その五

「その鉄砲を学ぶ為にもね」
「うん、種子島行きましょう」
「今からね」
「そうしようね」
「是非ね」
 笑顔でこうお話してでした。
 先生は皆と一緒に種子島に来ました、そこにも八条グループの旅館があってそこに入ってからでした。
 皆にです、こう言いました。
「種子島から帰ったらまた鹿児島のホテルに戻るよ」
「そうなってるんだね」
「ちゃんと」
「もう予定組んでるんだね」
「そうだよ、けれど種子島にいる間はね」
 皆にお話します。
「この旅館で寝泊まりするよ」
「わかったよ、それじゃあね」
「ここを拠点としてね」
「種子島では活動しよう」
「そうしましょう」
「是非ね」 
 こうお話してでした。
 皆で一緒に旅館から種子島の外に出ました、すると皆種子島の風景を見つつこんなことを言うのでした。
「ここも暑いね」
「景色は南国だね」
「むしろ鹿児島にいる時よりもそうかも」
「南国って感じがするよ」
「うん、ちょっと歩くと」
 先生も言いました。
「暑くなる位だね」
「うん、冬はいいね」
「過ごしやすいわ」
「けれど夏はね」
「色々大変かもね」
「鹿児島以上にね」
 そうかもと言うのでした。
「これは」
「そしてこの種子島で」
「宇宙開発をしていて」
「それに鉄砲が伝来したんだね」
「かつて」
「南蛮、ポルトガルの人達が来てね」
 この種子島にというのです。
「伝わったよ」
「火縄銃だね」
「それが伝来して」
「日本でも造られる様になったね」
「信長さんにしても」
「この島を治めていた種子島家は島津家の家臣だったから」
 それでというのです。
「鉄砲は島津家でも大々的に使われていたよ」
「織田家みたいにだね」
「多く使われていたのね」
「島津家でも」
「そうなんだ、それが島津家の強さの秘密の一つだったんだ」
 鉄砲を沢山使っていたこともというのです。
「これがね」
「ううん、何かね」
「凄い鉄砲の使い方してたんだろうね」
「島津家だと」
「凄かったよ、突撃しながらね」
 そうしつつというのです。
「撃ったり足止めに死を覚悟して座って撃つとかね」
「それも凄いね」
「命捨ててるね」
「流石島津家って言うか」
「聞いて驚くよ」
「そうした使い方をしていたんだ」
 島津家ではというのです。
「薩摩隼人の人達はね」
「成程ね」
「それは凄いね」
「勇敢どころじゃないよ」
「命懸けどころか命を捨ててるね」
「そう、命を最初から捨てて戦うのがね」
 それがというのです。 
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