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夢幻水滸伝

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第三百二話 南部掌握その七

「これからどんどんや」
「自分達からですか」
「わし等に降るわ」
 そうなるというのだ。
「そうしてくるわ」
「そうなりますか」
「ああ、そうした街や村がよおさん出るわ」
「そうなるでしょうか」
「なるわ、わし等の勢力と政を見てな」
 その二つをというのだ。
「それでや」
「そうなりますか」
「ああ、それとさっきプエルトリコの話が出たが」
「あちらもですね」
「掌握してもらうで」
 フォークナーに話した。
「ええな」
「それでは」
「そういう風にな、ほなやってこな」
 仲間達に言って自分自身もだった。
 それぞれ政にあたった、メルヴィルは自分が言った通りにテネシー州の掌握を進めていき他の仲間達もそうしていった。
 そのうえでカリブ海や中南米の諸勢力、特に星の者達とのそちらと外交を行い友好的な関係を築いていったが。
 テネシー州の掌握、幸いルイス達の動きをエミリーとホーソーンが牽制していたのでそちらにも気を向かわせて防いでいてだった。
 順調に進むそれがほぼ終わった時にだった。
「よし、やっぱりわしがや」
「アレンカール君のところにですね」
「行くわ」
 こうボームに話した。
「そしてや」
「中立条約を結ばれますか」
「そうするわ、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「後ろの憂いをなくしてな」
「そうしてですね」
「そや、そしてや」
 そのうえでというのだ。
「アメリカでやってくで」
「東部ひいては全体の統一ですね」
「この世界でもアメリカの国力は随一や」
「そのアメリカの力を以てすると」
「この世界の統一もや」
「出来ますね」
「やり方次第でな」
 国家戦略とその進め方によってというのだ。
「それも出来るさかいな」
「アレンカール君とですか」
「中立条約を結びその使者はな」
「メルヴィル君ご自身ですか」
「ああ、神星には神星や」
 アレンカールが自分と同じ神星の者であることも話した、星の者の格というものを漠然とだが考慮してのことだ。
「それで話したい」
「起きた世界では同じ三年生ですし」
「それもあいつとは仲もええしな」 
 個人的な付き合いのことも話した。
「それでや」
「ご自身が行かれますか」
「そして話してな」
 そのうえでというのだ。
「条約を結んでくるわ」
「そうですか、では」
「ああ、あっちと話をしてな」
「会談の日取りを決めて」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「中立条約を結びたい」
「ほなこれから」
「あっちに連絡するで」
 こう話してそしてだった。 
 メルヴィルはアレンカールの勢力に人をやり会談を申し出た、アレンカールの方も快諾してきてだった。 
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