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おぢばにおかえり

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第七十五話 天下茶屋その六

「そうなんです」
「むしろその人が嫌いで?」
「そうかも知れないですね」
「庶民の味方の顔をしてっていうのね」
「そうも思えるんで」
 だからだというのです。
「イオンは嫌いで商店街は百貨店が好きです」
「そうなのね」
「あとスーパーも」
「スーパーはいいの」
「はい、こちらは」
「そうなのね」
「家の近所にもありまして」
 新一君の自宅にというのです、スーパーはおぢばにも幾かあって私も利用しています。
「それでなんです」
「よく行くの?」
「はい、結構」
「そちらは好きなのね」
「オークワとかエーコープとか好きです」
「そうなのね」
「お昼とか買います、コンビニもです」
「好きなの」
「イオンじゃなかったらいいです」
 新一君らしい好き嫌いの激しさが出ました。
「本当に」
「そうなのね」
「それで天下茶屋の商店街もです」
「詳しいのね」
「はい」
 私に笑顔で答えました。
「じゃあひのきしんの後で案内させてもらいますね」
「ええ、しかし新一君嬉しそうね」
「かなり楽しみにしています」
「私を案内してくれるだけでしょ」
「大叔母さん達にも紹介出来ますから」
 私をというのです。
「そうですから」
「それだけでしょ」
「それが滅茶苦茶嬉しいんですよ」
「そうなの」
「じゃあ宜しくお願いします」
「こちらこそね」
 こうお話してでした。 
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