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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  0055話 閑話 ユーリア

 ……馬鹿な、これは何だ?
 私は、エルピスにある連邦宇宙軍基地にてその映像を見ていた。
 最初にモニタに映っていたのは1人の男だ。深緑色の髪と強い意志を宿した瞳が印象に残る。その男は言う。政府の腐敗が許せないと。軍上層部の腐敗が許せないと。故に反乱を起こしたのだと。
 実際そのヴィンデルとかいう男の言う通りにネットで調べてみた所、汚職の証拠や彼の部隊が行ってきた後始末なんかの情報が細かく書かれたファイルがダウンロード可能な状態で置かれていた。
 それも問題だが、1番の問題は。

「何故……お前がそこにいるんだ、アクセル……」

 そう、まさに鬼神とでもいうような強さで20機以上のPTやAMを瞬時に葬り去ったその機体。初めて見る機体で、少なくてもPTやAMではないだろう。
 先程まではヴィンデルが映し出されていたモニタに表示されているのは、その機体の戦闘シーン。そしてそのパイロットとおぼしき男の声。
 恐らく戦闘シーンは母艦から撮り、音声はアクセルのものを流しているのだろう。
 その声を私は忘れる事が出来ない。何せ軍の幼年学校で3年を共にした相棒の声なのだから。
 士官学校に進学して以来、それまでよりは疎遠になったとは言え通信やメールのやり取りはそれなりにしていた。最後に直接会ったのは士官学校を卒業した時の事だったか。
 喫茶店で一緒にケーキを食べたあの日。北米の基地に配属されたと言っていたアクセルが、何故シャドウミラーなんていう特殊部隊に所属しているのだ。
 そんな事を現実逃避気味に考えていると、モニタの向こうでは新しい動きがあった。

「アルバート・グレイ、聞こえているな? 通信に出ろ」

 アルバート・グレイ? 確かEOT特別審議会のメンバーだったか?
 そんな人物がアクセルとどんな関係が?
 出てこない事に苛立ったのか、アクセルの乗っていると思われる機体が基地の人気のない場所へと向けて小型のミサイルを撃ち込む。
 ようやく出てきてアクセルと会話をするその男を見ながら、それでも未だに画面の中で起こっている事が真実だとは思えなかった。いや、思いたくなかった。
 モニタ上で行われている2人の話を聞くに、アクセルの知人をこの男が暗殺するように命令したらしい。
 政治家が、しかもEOT特別審議会なんて所に名を連ねている人物がやっていい事ではないだろう。
 事実、その事を徹底的に否定しているがアクセルのあの様子から見るに何か絶対的な証拠でも持っているようだ。
 そして言い逃れが出来なくなった男に対し、アクセルはあっさりと話を切り上げて機体の持っている武器で基地を攻撃した。

 あのアクセルは、本当に私の知っているアクセルなのか? そんな疑問も浮かぶが、頭のどこかではある意味アクセルらしいと納得している自分もいる。
 幼年学校で初めて会った時から、アクセル・アルマーという人物は私にとって尊敬すべき人物であり、憧れの人物であり、超えるべき壁であり……初恋の相手だった。
 だからそんな人物に相棒と認められて過ごした3年間はとても充実した日々だった。
 だが、同時に才能のある人物故の危うさというものも感じ取っていた。
 自慢じゃないが、私は小さい頃から10年に1人と言われるくらいの才能を持っていた。
 正直、それでいい気になっていた事もある。そんな私が幼年学校で出会った人物がアクセル・アルマーだ。
 彼はそれこそ100年に1人と言っても過言ではない才能を持つ人物に思えた。
 最初の試験で彼に負けて以来、彼に追いつく事だけを考えて寝る暇も惜しんで勉学に励んだ。それでも、試験で彼に勝てるのはかろうじて学科試験のみ。それも本当に僅差で。
 人柄も基本的には柔らかく、自分を鍛える事に必死になると多少周りが見えなくなる事もあったが、周囲の受けは良かった。

「そんなアクセルが、反乱?」

 信じられない……というよりは、信じたくない。
 あのヴィンデルとかいう男に弱みを握られて脅されているのかもしれないと、有り得ない幻想にすがりたくなる。

「ユーリア隊長、今の放送!」

 部屋の中に部下のレオナ・ガーシュタインが入ってくる。彼女もあの放送を見たのだろう。
 そして、あの映像が事実かどうか確認する為に行動に移した。
 ……なのに、私は何をしている? ここで一人うじうじと考え込んでいるだけか?
 違う。私はそんな女じゃない筈だ。もし分からない事があったら、アクセルに直接聞けばいいだけなのだ。それが、例え戦場であろうとも。
 そう、私は……

「トロイエ隊隊長ユーリア・ハインケル少佐なのだから」
「ユーリア隊長?」
「悪いな、レオナ。私はやるべき事が出来た。行かねばならん」
「え? どこにですか?」
「先程の通信を見ていたのなら分かるだろう?」

 反乱が起きたのは地球。ならば宇宙で戦いが起きるとしても随分と先の話になるだろう。そして現在の戦場は地球。
 ならば私が今いるべき場所はここではない。

「地上だ」
「え? ちょっと、ユーリア隊長?」

 まずは上司に許可を貰わなければならないが、どうにか出来るだろう。

「待ってろよ、アクセル」 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:22
PP:185
格闘:194
射撃:212
技量:204
防御:201
回避:229
命中:251
SP:318
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP20
   ???
   ???

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.7
    アタッカー
    ガンファイト LV.4
    ???
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    ???
    ???
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    ???
    ???

撃墜数:66 
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