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ドリトル先生と桜島

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第四幕その七

「火山の噴火は恐ろしいものなんだよ」
「地震も起こすしね」
「土石流や溶岩だけでなく」
「噴火して飛んで来る石も怖いし」
「火山の噴火って怖いね」
「イギリスじゃちょっとわからないけれど」
「日本は火山が多いからね」
 そうしたお国でというのです。
「こちらの災害も多いよ」
「地震も台風も多くて」
「津波も来て」
「雷も落ちるし」
「冬は空気が乾燥して火事にもなりやすくて」
「大雪や大雨もあって」
「日本は兎角ね」
 皆に眉を曇らせてお話しました。
「災害には悩まされている国だよ」
「それが日本の困ったところね」
「あらゆる自然災害が多いってことが」
「四季があって景色も素晴らしくて」
「おまけに農業に向いている豊かな土壌が多くて海や山の幸にも恵まれていて」
「それでもいいことばかりじゃないのは世の中でね」
 それでというのです。
「災害もだよ」
「多いのね」
「もうあらゆる災害が起こって」
「それで日本の人達は悩んできたんだね」
「それもずっと」
「災害が行らない年はないからね」
 日本ではというのです。
「それこそ」
「絶対に何処かで何かの災害が起こるね」
「日本ってね」
「今僕達が言ったそれがね」
「何処かで起こるわね」
「台風は毎年来てね」
 ほぼ確実にというのです。
「大雨が来て地震が起こって」
「冬は大雪でね」
「雷も落ちるし」
「それで火事もあって」
「火山の噴火だってね」
「そこが困ったところで」
 それでというのです。
「火山の噴火もね」
「あるんだね」
「それで桜島はいつも噴火しているけれど」
「災害としてはましなんだ」
「まだ」
「そうだよ、浅間山や富士山もそうだし」 
 それにというのです。
「普賢岳だってあったしね」
「他にもあったんだね」
「しかも」
「噴火も多い国ってよくわかるよ」
「何かとね」
「そうだよ、そのことも頭に入れて」
 そうしてというのです。
「調査をやっていこうね」
「そうしようね」
「日本は火山が多くて噴火も多い」
「そして自然災害自体が多い」
「そうしたお国柄ってこともね」
「そういうことでね」
 先生はこうしたお話もしながら皆を連れて地質調査を行っていきます、その中で西郷さんの銅像の前にも来ましたが。
 皆はその銅像を見てお話しました。
「東京にある銅像と違うね」
「ちょっとね」
「同じ西郷さんの銅像なのに」
「どうもね」
「うん、実は西郷さんの銅像はご本人にあまり似てないらしいよ」  
 先生は首を傾げさせた皆にお話しました。 
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