| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七十五話 天下茶屋その一

                第七十五話  天下茶屋
 私は詰所の人のお手伝いで天下茶屋の奥華の教会に来ました、するともうそこに新一君がいました。
「先輩おはようございます」
「もういるのね」 
 朝早く車でここまで来たのにと驚きました。
「そうなのね」
「いやあ、いてもたってもいられなくて」
 新一君は私に笑って答えました。
「それでなんです」
「もういるの」
「ここまで一気に来ました」 
 奈良の方からというのです。
「近鉄で」
「新一君のお家近鉄路線だからよね」
「急行で一気に難波まで出て」
 そうしてというのです。
「南海で天下茶屋まで来てです」
「案外あっさり行けるのね」
「そうなんです、難波まで出たら」
 そうしたらというのです。
「天下茶屋まですぐなんですよ」
「来慣れてる感じね」
「元々僕の家ここに住んでましたから」
「そんなお話もしてたわね」
「そうでしたよね」
「新一君もここで産まれたのよね」
「こちらの病院で」
 このお話もしてくれました。
「子供の頃に今のお家に引っ越したんです」
「それで今も奈良にいるのね」
「そうなんです」
「それでこちらに親戚の人も多くて」
「よく来るんで」
 だからだというのです。
「詳しいんです」
「そうよね」
「ですから道案内も出来ますしこの教会の場所も知ってました」
「色々詳しいのね」
「美味しいお店も知ってますよ」 
 私ににこにことして言ってきました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧