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イベリス

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第百二話 終わりゆく夏その七

「問題だしね」
「実際ソ連とかああなったし」
 咲も歴史から答えた。
「それに他の意見は潰すし」
「ほら、蟹工船あるでしょ」
「小林多喜二の」
 プロレタリア文学の代表作の一つである、尚この小林多喜二は共産党に入っていた文字通りの共産主義者である。
「あれね」
「あれ一見いいこと書いてるけれど」
「労働者の人達がどれだけ苦しめられているか」
「そう書いてるけれど」
 それでもというのだ。
「あの頃ソ連スターリンがいたから」
「それ考えたらやばいわね」
「スターリンよ」
 愛はこの独裁者の名前を強調した。
「その実態たるやね」
「どれだけやばいか」
「そこまで見て考えて」
 そうしてというのだ。
「読まないとね」
「あの作品まずいのね」
「そうよ」 
 まさにというのだ。
「プロパガンダってね」
「思うことよね」
「実際あの小説それに使われてるし」
 共産主義のそれにというのだ。
「しかもテロとかもね」
「当時のソ連ってね」
「スターリンは手段選ばなかったから」
 このことはヒトラーと同じだ、二人の独裁者は非常に似ている部分が多かったということも歴史で言われている。
「それで各国の共産党はね」
「スターリンが指示出せたのよね」
「そうよ、コミンテルンからね」
「じゃああの小説は」
「それで当時のソ連が言ってることは」
 それはというのだ。
「スターリンってことをね」
「頭に入れないと駄目ね」
「まさかスターリン信じるなんてね」
「ないわね」
 咲も即答であった。
「もうヒトラーとね」
「どっちがやばいかでしょ」
「スターリンなんて」
「そのスターリンの考えがね」 
 これがというのだ。
「実は今の日本ってね」
「残ってるのよね」
「過激派の人達とかにね」
「それでそうした人達が言ってるから」
「そう、注意しないとね」
 さもないと、というのだ。
「駄目よ」
「格差社会って言葉も」
「言ってる人よく見たらやばい人だから」
「過激派とか」
「最悪北朝鮮大好きな」
「ソ連より酷いわね」
 咲は北朝鮮と聞いてその瞬間に思った。
「あそこは」
「さらにね」
「漫画とか特撮の悪役みたいな」
「ああした国を好きな人が言うことなんて」
「信じる筈がないわね」
「咲ちゃんもそうでしょ」
「お姉ちゃんもよね」
 愛に聞き返した。
「そうよね」
「当たり前でしょ、あんな国好きなんて変態よ」 
「巨人のオーナー好きになるより酷いわね」
「あのオーナーも相当酷いけれど」 
 この世の邪悪を極めた巨人という禍々しい瘴気に満ちた球団を好き放題動かしているだけあってである。 
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