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ドリトル先生と桜島

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第三幕その十二

「おかしいよ、後日その自衛隊の基地もお邪魔させてもらうけれど」
「自衛隊と北朝鮮の軍隊のどちらがいいか」
「それも言うまでもないよね」
「誰でもわかる位に」
「その誰もわかることがわからなくて」
 それでというのです。
「学者さんやジャーナリストだからね」
「不思議だね」
「大丈夫かな、それで」
「子供でもわかることがわからない」
「そんな人達が知識人で」
「だから日本の知識人はずっとおかしかったんだ」
 こう皆にお話しました。
「僕よく言っているね」
「うん、日本に来てね」
「日本の知識人の人達を見て」
「その歴史を学んで」
「あまりにも酷くてしかもね」
 ただ酷いだけでないというのです。
「卑怯でもあるよ」
「あれだよね、ソ連が何をしてもね」
「北朝鮮があんな国でも」
「無理に擁護して」
「それで逆に日本を貶めていたね」
「日本の自衛隊が徴兵制になると言うなら」
 それならというのです。
「北朝鮮なんか国民皆兵だからね」
「もう無茶苦茶だよね」
「自衛隊より遥かに酷いわ」
「もう何ていうかね」
「特撮の悪役みたいな国だね」
「そうした国こそ批判すべきなのに」
 その人達の言うことに従えばというのです。
「そうしないでね」
「自衛隊ばかり攻撃する」
「それおかしいね」
「実際自衛隊が徴兵制になるか」
「なる筈がないよ」
 先生はまた断言しました。
「自衛隊はね」
「そうした軍隊じゃないよね」
「北朝鮮の軍隊と違って」
「そうだよね」
「専門職の人達ばかりだからね」 
 自衛隊はというのです。
「徴兵をしたら数は用意出来ても」
「二年や三年で辞めていくからね」
「徴兵制だとそうだしね」
「それよりもずっと一緒にいてくれた方がいいわ」
「志願制でね」
「だからね」
 それでというのです。
「その現実も見ないでね」
「そのことも問題だよね」
「現実を見ないことも」
「そもそもね」
「それで自衛隊を批判して」
 そうしてというのです。
「あの国の軍隊は擁護するから」
「矛盾し過ぎだね」
「もうそれこそ」
「おかしいにも程があるね」
「どうにも」
「そう思うよ、おかしいことはね」
 先生はどうかというお顔でさらに言いました。
「おかしいと思ってね」
「そして言う」
「それが本来の学者さんよね」
「ジャーナリストの人達だね」
「それが出来ていない人達が日本には多かったし」
 知識人の人達にというのです。
「今もね」
「いるからね」
「そのことは何とかしていかないとね」
「日本はね」
「本当にそう思うよ」
 こうお話しながらです。
 先生は皆と一緒に鹿児島に来たその日から地質調査に入りました、そうして鹿児島のあちこちを歩いていくのでした。 
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