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おぢばにおかえり

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第七十四話 おぢばのカレーその十七

「今はそうです」
「そうなのね」
「優勝目指して実際に優勝出来ています」
「それがいいことね」
「現実のソフトバンクも強いですしね」 
 新一君は笑顔でこうも言いました。
「余計に嬉しいです」
「阪神より強いわね」
「阪神も今は強いですよ」
「その阪神よりもです」 
 ソフトバンクはです。
「かなり強いでしょ、お金あるし」
「お金あるのいいですよね」
「それだけで違うわ」
 本当にです。
「あと真剣にチームのことを考えてるわね」
「そうしたチームですね」
「ええ、フロントの人達がね」
「そうなんですよね、近鉄なんか」
 このチームはといいますと。
「もうどれだけ酷かったか」
「色々あったみたいね」
「もうチームへの愛情とかなくて」
「だからああしたことしたのね」
「絶対に忘れられないですよ」
 新一君は眉を顰めさせて言いました。
「本当に」
「そこまで酷かったのね」
「はい、そのことを思えば」  
 そえこそという言葉でした。
「阪神のフロントでもましでソフトバンクのフロントなんか」
「素晴らしいのね」
「全く違いますよ」
「そこまで言える位なのね」
「僕としては」
 実際にというのです。
「そうですね」
「そうなのね」
「ですから」 
 それでというのです。 
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