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仮面ライダー剣 悲しみが終わる場所

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第十六章

「剣崎君達なら戦えるわ。だって今まで本当に辛いことも一杯乗り越えてきたから」
「そうだよね。たっ君達も」
 啓太郎はその言葉に顔を上げた。
「洒落にならない位色々なことがあったから」
「あたし達は信じることね」
 その中で真理も言う。
「巧達を」
 彼女達は待つことだけだった。その時その剣崎達は戦いの場に向かっていた。先頭には剣崎がいた。
 彼は感じていた。何処にモノリスがあるのかを。そこに突き進んでいたのである。
「感じる・・・・・・」
 剣崎は己を呼ぶ統制者の声を心の中で聴いていた。統制者は彼を呼んでいた。
『さあ来るのだ』
 あのしわがれた声が剣崎を呼んでいる。その声に導かれ今剣崎は戦いの場に向かっていた。
『そして私の前で滅びるのだ』
「違う」
 彼はその声を聞いて呟く。
「俺は運命と戦う。そして勝つ!」
「剣崎!」
 横から相川が声をかけてきた。
「モノリスは何処だ!?」
「あの山だ」
 剣崎は相川に述べた。
「俺と御前が戦ったあの山だ」
「そうか、あそこか」
 橘もそれを聞いていた。聞いたうえで呟く。
「あそこでまた俺達は」
「これも運命ですかね」
 上條はそこにモノリスが来たということにも運命を感じていた。そこは剣崎が相川の傷を手当てし、そして剣崎が皆と別れた場所だった。そこは確かに戦いの場に相応しかった。
「あそこでなんて」
「どっちにしろそこにモノリスがいるんだな」
 乾がそれに問う。
「なら俺達はそこでやらせてもらう」
「しかしモノリスのあの気配」
 草加はヘルメットの中で呟く。
「あの気配は王そっくりだったな」
「相当な強さってことか」
 三原がそれを聞いて述べる。
「統制者は俺が倒す」
 剣崎はもう決めていた。
「例え俺がどうなっても」
「剣崎さん、やっぱり違ってますね」
 長田と海堂は木場が運転する車に乗っていた。長田はその中で言った。
「もう感じが」
「そうだね」
 その言葉に木場が頷く。
「彼は今運命に向かっているから」
 車は彼が運転している。海堂と長田は後ろの座席に座っている。
「運命か。確かにご大層なもんだよな」
 海堂は長田の横で言う。
「俺達よりもな」
「うん。けれど彼は向かっていっている」
 木場はそんな剣崎の心がわかっている。だからこそ敬意を抱いているのだ。
「そして勝つよ」
「勝ちますか」
「俺にはわかるんだ。彼は決して負けないって」
「じゃあ見てやろうぜ」
 海堂は言った。
「この目でな」
 そんな話をしているうちにその山へ辿り着いた。山の麓に来るともうダークローチ達が姿を現わしてきた。アンデッドもかなりの数がいる。
「よし」
 乾がそれを来て剣崎に言う。
「ここは俺達に任せろ。御前等は山に行け」
「いいのか?」
「その為に来たんだ」
 乾の言葉は無愛想だが心は伝わるものだった。
「わかったな」
「ああ。それじゃあ」
「じゃあ行くか、乾君」
 木場が後ろから声をかけてきた。
「俺達もライダーになって」
「よし」
「ところで木場」
「何だい?」
 木場は不意に声をかけてきた三原に応える。
 
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