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おぢばにおかえり

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第七十四話 おぢばのカレーその十四

「ですから任せて下さい、商店街も知ってますよ」
「ああ、天下茶屋のね」
「二つありますけれどね」
「南海線だったわね」
「それで駅が二つあるんです」
「大きな駅と小さな駅ね」
「そのどちらも知ってますから」
 だからだというのです。
「任せて下さいね」
「どっちの商店街もなの」
「馴染みがあるのは小さな駅の方ですが」
「そっちなのね」
「あと国道の方も知ってまして」
 お話がどんどん進みます、どうも新一君にとってあちらは遊び場で隅から隅まで知っているみたいです。
「そこから住吉大社にも行きます」
「天下茶屋から近かったわね」
「自転車でちょっと行きますと」
 もうそれでというのです。
「行けますよ」
「そんなに近いのね」
「難波もすぐですよ」
「自転車で行けるの」
「もう楽に。しかも平地ですからね」
「大阪って山少ないからね」 
 坂自体も少ない気がします、この辺りおぢばのある奈良や神戸と全く違います。このことは少し羨ましいかも知れません。
「だからね」
「平地ばかりで余計に楽にです」
「自転車があればすぐなのね」
「それで行けます」
「天下茶屋って便利な場所?」
「そう思いますよ、そうした意味でもいい場所です」
「そうなのね、それでその天下茶屋になのね」
 私は新一君に言いました。
「お邪魔させてもらった時に」
「色々案内させてもらって」
 そうしてというのです。 
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