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神々の塔

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第二十話 蛇の神々その一

                第二十話  蛇の神々
 虹蛇達との戦闘を終えてだ、シェリルは想った。
「私の神具にもなってくれていて」
「そしてだ」
 その虹蛇達の中からユルルングルが言ってきた。
「今はだ」
「戦った」
「そうした、見事だったとだ」
 虹蛇はシェリルに答えた。
「言っておこう」
「有り難うございます」
「我等を倒したからな」
 虹蛇はさらに言った。
「これから先にだ」
「行けばええですか」
「うむ」
 そうだというのだった。
「そうすればいい」
「それでは」
「しかし」
 ここでトウェインがこんなことを言った。
「蛇の神霊もこれで」
「多いな」
「そう思ったわ」 
 シェリルに話した。
「ほんまな」
「キリスト教やとな」
「そうしたことがな」
「わからんな」
「蛇というたら」
 トウェインは述べた。
「もうな」
「アダムとイブのあれといいな」
「悪、悪魔のな」
「象徴やな」
「ドラゴンもそうやが」
「蛇はドラゴンや」
 シェリルは言い切った。
「まさにな」
「そやな、兎角蛇はな」
「悪の象徴やな」
「そやからな」
 そう考えられているからだというのだ。
「その神様がおってな」
「それも多いとなるとな」
「最初驚いたわ」
「そやな」
「今は受け入れてるけどな、大体な」
 トウェインはさらに話した。
「わいの神具の一つの」
「ミョッルニルやな」
「雷神の鎚でな」
 北欧神話のこの神トゥールの持ちものである。
「その宿敵はな」
「ヨルムンガルドや」
「蛇や」
 まさにこの生きものだというのだ。
「そや」
「そやからやな」
「尚更な」 
 こう言うのだった。
「蛇を神様とはやな」
「思えんかった」
「そやねんな」
「しかしな」
 それがとだ、トウェインはシェリルに話した。
「世界的に見るとな」
「蛇の神様も多い」
「そやな」
「そもそもな」
 シェリルはトウェインに自分から話した。 
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