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ドリトル先生と桜島

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第二幕その四

「鹿児島ではかるかんやシロクマがあるよ」
「シロクマってかき氷だよね」
「フルーツとかのトッピングでシロクマさんのお顔にした」
「そうしたかき氷だね」
「これが評判なんだ」
 名物としてというのです。
「だからね」
「鹿児島に行ったら」
「食べるのね」
「そうするんだね」
「そうしようね、皆で」
 是非にというのです。
「そうしようね」
「うん、それじゃあね」
「そうしましょう」
「皆で食べましょう」
「シロクマもね」
「薩摩芋を使ったお菓子もあるし」
 先生はこちらのお話もしました。
「実に楽しみだね」
「全くだね」
「薩摩芋がいいよね」
「薩摩芋を使うとピンクになるそうだけれど」
「それがどんな味かも確かめたいよ」
「そうだね、それに桜島の熱でね」
 これがあってというのです。
「温泉も多いよ」
「あっ、そうなんだ」
「鹿児島は温泉もあるんだ」
「そうなの」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「そちらも楽しもうね」
「今回は地質調査だし」
「それで行くし」
「それでだね」
「温泉も入るんだね」
「そうしようね、桜島自体に入ることも」 
 他ならぬその火山にもというのです。
「出来たらね」
「するんだね」
「山自体を調べることも」
「それもするのね」
「出来たらね、ただね」
 先生はどうかというお顔になってお話しました。
「桜島は毎日みたいに噴火しているね」
「だから危ないね」
「桜島に入ることは」
「どうしても」
「だから無理かな」
 これはというのです。
「あくまで可能ならで」
「難しいならだね」
「もうしない」
「そうするのね」
「その場合はね、けれど鹿児島県の地質調査は」 
 これ自体はというのです。
「ちゃんとするよ」
「うん、それじゃあね」
「先生そっちも頑張ってね」
「それも楽しくね」
「そうさせてもらうよ」
 今度はお饅頭を食べて言いました、そしてです。
 ティータイムの後で今の論文について書きました、今の論文は寄生虫についてですが帰る時間になってです。
 先生はその論文の進行状況を確認してから皆に言いました。
「西郷さんも寄生虫に苦しんでいたよ」
「あっ、そうなんだ」
「昔は多かったっていうけれど」
「西郷さんもだったの」
「あの人も」
「そう、それでね」
 その為にというのです。 
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