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星河の覇皇

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第八十四部第一章 梟雄の復活その十六

「ですから」
「酸素タンクはか」
「工場で働いている者はです」
「全員だな」
「入ってもらい」
 そうしてというのだ。
「英気をです」
「養ってもらうか」
「疲れも」
 これもというのだ。
「取ってもらいましょう」
「それがいいな」
「そうですね、確かに」
 他のスタッフ達も言ってきた。
「疲労は蓄積していく一方ですが」
「就業時間は変えられません」
「今の状況では」
「むしろ週六日の仕事がです」
 これがというのだ。
「週七日になりかねかせん」
「事実休養日なしであり」
「流石にこれは、ですが」
「それでもです」
「このまま悪化しますと」
「それも有り得ます」
「労働時間も増えるかも知れないです」
 十二時間のそれもというのだ。
「これは一時間の休憩時間を入れてもですが」
「それも増やされるかも知れないです」
「とかくです」
「今の事態は深刻です」
「ならです」
「ここは休養を取るには」
「酸素タンクがです」
 まさにこれがというのだ。
「いいでしょう」
「私はその意見に賛成です」
「私もです」
「睡眠が疲労には一番いいですから」
「ここはです」
「酸素タンクを取り入れましょう」
 即座にというのだ。
「そうしましょう」
「そして疲労を取ってもらい」
「働いてもらいましょう」
「酸素タンクでの睡眠は確かに効果があります」
「すぐに手配をしてもらいましょう」
「ことは急ぐべきです」
「そうだな」
 工場長はスタッフ達の言葉に頷いて述べた。
「では今すぐにだ」
「手配してもらいますね」
「酸素タンクを」
「そうして頂けますね」
「今からな」
 こう言ってだ、工場長は。
 連絡を取り酸素タンクをかなりの数用意してもらう様に手配した、そしてその手配が終わってからだった。
 彼は周りのスタッフ達にこう話した。
「これでだ」
「手配はですね」
「して頂きましたか」
「その様に」
「その時働いているスタッフの数だけだ」
 それだけのというのだ。
「手配してもらった」
「では交代の都度ですね」
「その後で、ですね」
「仕事が終わった作業員や他の勤務者も入れますね」
「酸素タンクの中に」
「全員な、そしてだ」
 工場長はさらに話した。 
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