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新オズのカボチャ頭のジャック

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第十二幕その八

「他のものも頂くよ」
「お好み焼きやたこ焼きや焼きそばもだね」
「焼き鳥や甘いものもね」
 親友の臆病ライオンに答えました。
「色々頂くよ」
「たい焼きやりんご飴、すずカステラや甘栗だね」
「全部頂くよ」
 腹ペコタイガーは舌なめずりまでして言いました。
「どれも好きだからね」
「わしはフランクフルトを最初に頂こうか」 
 キャプテンはそちらでした。
「それとビールだな」
「いいね、お祭りの時のビールはね」
 魔法使いはビールと聞いて言いました。
「実にね」
「いいね」
「うん、私もね」
「ビールをだね」
「心ゆくまで飲もうかな」
 こう言うのでした。
「出店のものを肴にね」
「フランクフルトだけではないね」
「他のものも楽しむよ」
「僕はクレープを食べたいな」
 臆病ライオンはこちらでした。
「丁度そう思ったしね」
「貴方はそちらね」
「他の者も食べたいけれどね」
 ジュリアに応えて言います。
「最初はね」
「クレープなのね」
「それがいいよ」
「成程ね、私は踊りたいわ」
 ジュリアはそちらでした。
「まずはね」
「つぎはぎ娘と一緒だね」
「そうなるわね、じゃあ夜になったら」
「その時はだね」
「皆で踊りましょう」
「浴衣を用意してくれているよ」
 ジャックが来てくれた皆に言ってきました。
「沢山の種類があるから」
「だからだね」
 トトが応えました。
「ドロシー達は浴衣を着てだね」
「盆踊りに出ればいいよ」
「そうなるんだね」
「草履もあるから」
「浴衣といえばそれだね」
「それを履いてね」
 そうしてというのです。
「団扇も持って」
「そうしてだね」
「皆でね」
「一緒にだね」
「楽しもうね」
「そして僕達もだね」
「一緒に行こうね」
 トトに笑顔で言ってでした。
 皆で水田や南瓜畑のことをお話して夜を待ちました、そして夜になると皆着替えてそうしてでした。
 水田の前の広場に行くとです、もう太鼓が置かれている紫と白の高台がありましてその周りを出店が囲んでいてです。
 盆踊りの場所が整っていました、皆浴衣を着られる人はそれぞれこれはという浴衣を着ています、見ればです。
「恵梨香はピンクだね」
「そうなの、やっぱり私はね」
 恵梨香はピンク色の浴衣姿でジャックに応えました。
「この色が好きだから」
「私は黒よ」
 ナターシャはこの色でした。
「この色が一番合っているから」
「僕は黄色だよ」
 カルロスの浴衣はこの色でした。
「いつも着ているしね」
「僕は赤じゃないとね」
 ジョージは笑顔で言います。 
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