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新オズのカボチャ頭のジャック

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第十二幕その七

「だからね」
「見れば王家の紋章もあるね」
「だから間違いないわ」
 今空を飛んでこちらに来ている飛行船はというのです。
「あの飛行船はね」
「王宮のもので」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「ドロシー達が乗っているわ」
「そうだね」 
 こうお話するとです。
 オズマのスマートフォンの着信音が鳴ったので出るとでした。
「オズマ、今私達飛行船の中にいるから」
「ええ、今来ているわね」
「そうよ、今から降りるから」
「待っているわ、それじゃあね」
「今夜はよね」
「盆踊りをしてね」
 そうしてというのです。
「そのうえでね」
「花火も観るのね」
「そうよ、あとね」 
 オズマはドロシーにお話しました。
「ベッツイにトロットも一緒でね」
「二人もいるのね」
「その時王宮にいた皆も一緒だから」
「そうなのね」
「賑やかよ、だからね」
 それでというのです。
「これからね」
「降りて来てくれるのね」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「合流するわ」
「それじゃあね」
 こうお話をしてでした。
 皆はドロシー達が来るのを待ちました、するとです。
 オズマ達がいる村の前にです。
 飛行船は降りてそこからドロシー達が出て来ました、ドロシーを先頭にベッツイにトロットにです。
 トト、エリカ、ガラスの猫、臆病ライオン、腹ペコタイガー、ハンク、ビリーナ、木挽きの馬にです。
 真帆使い、キャプテン、シュリア、つぎはぎ娘達が来ました、つぎはぎ娘が早速明るく飛び跳ねて言ってきました。
「さあ、盆踊りを踊りましょう」
「今からかな」
「夜によ、あたしもそれ位は待つわよ」
 ガンプに明るく応えます。
「そうするわ」
「そうなんだね」
「それまでは歌って踊って過ごすわ」
「あんたそれいつもじゃない」 
 ガラスの猫がつぎはぎ娘に言ってきました。
「それじゃあ」
「そうよね」 
 エリカも言います。
「盆踊りも踊るけれど」
「歌って踊ってだとね」
「いつものつぎはぎ娘じゃない」
「本当にね」
「らしいと言えばらしいけれどね」
 ハンクはこう言いました。
「それはね」
「そうだね」
 木挽きの馬はハンクの言葉に頷きました。
「いつも歌って踊ってがつぎはぎ娘だからね」
「本当にらしいよ」
「盆踊りなら出店が出るわね」
 ビリーナはそちらのお話をしました。
「だったら私は玉蜀黍をいただくわ」
「君の大好物だからだね」
「そうよ」
 腹ペコタイガーにその通りだと答えます。
「それをいただくわ」
「僕は玉蜀黍も頂くけれど」
 腹ペコタイガーは自分のお話をしました。 
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