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夢幻水滸伝

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第二百九十八話 艦上の会談その六

「あの人とは」
「そうかもな」
 ホーソーンもその可能性を否定しなかった。
「これからの展開で」
「二人でアメリカを統一したいな」
「ああ、今そう思いはじめてる」
「私もや、この二人でな」
「やっていきたいな」
「そう思いはじめてるわ」
「その考えがこれからもか」
 それはと言うのだった。
「わからへんけど」
「それでもやな」
「ああ、その心意気でな」
「まずはウエストバージニア州統一して」
「三つの州を万全に治めていこうな」
「そうしていこな、そう考えて食べて飲むと」 
 エミリーは笑ってこうも言った。
「ほんま美味いわ」
「一人で食べるよりな」 
 ホーソーンも笑顔で話した。
「ずっとな」
「美味しいな」
「そう思うわ、わいも」 
 ホーソーンはワインを飲みつつ応えた。
「実際に、そやからワインもう一本な」
「私もや、あと実は普段も一人で食べるよりな」
「この世界の人達とやな」
「よお食べてるわ」
「わいもや、こっちの世界の人達もな」
「同じ人やからな」
「起きてる世界の人達とな」
 こうしたこともだ、二人で話した。
「話してみればわかるわ」
「そやな、別に違いはな」
 それはというのだ。
「特にな」
「ないやろ」
「種族が違っても」
 それでとだ、ホーソーンはボイルドベジタブルの中にある人参をフォークで刺して口に入れてから再び話した。
「別にな」
「何でもないな」
「人種や民族の違いとな」
 尚この世界でもこの違いはある、例えば人間もコーカロイドだけでなくモンゴロイドそしてニグロイドが存在している。
「全くな」
「同じやな」
「体格とかに違いはあっても」
「結局一緒や」
「種族ごとの体格や能力の違いは努力でどうにもなるわ」
「本人さんのな」
 エミリーはおかわりをしたワインを飲んで言った。
「ほんまな」
「そやな」
「それでやな」
 ホーソーンはさらに言った。
「こっちの世界の人達ともやな」
「話をしてな」
「一緒に食べたりもしてるな」
「それも楽しくな」
「それわいと一緒やな」
「そやな、それでこっちの世界の人達ともな」
「仲良くやっていって」
 そしてというのだ。
「世界を救おうな」
「まずはこの二人でな」 
 こう話して決意を固め合ってだった。
 二人は完全に一つの勢力となり共にその勢力の棟梁となった、そのうえでフィラデルフィアを勢力の本拠地と定め。
 内政それに勢力に挟んだ形になったウエストバージニア州の掌握を進めていった、その州の街や村にだった。
 使者を送り自分達に降る様に勧めていった、すると。
 多くの街や村が頷き自分達から降って来る街や村も次々に出た、ホーソーンはその状況を見てエミリーに話した。 
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