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おぢばにおかえり

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第七十四話 おぢばのカレーその六

「好きなら私も嬉しいわ」
「おみちの人ならですね」
「それで今日のお昼もだけれど」
「勿論いただきます」
 一も二もないという返事でした。
「そうさせてもらいます」
「じゃあ沢山食べてね」
「そうさせてもらいますね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「新一君ってよく食べるけれど」
 男の子でしかも背が高いだけあってです。
「すらってしてるのは」
「動いているせいですかね」
「運動部に入っていなくても」
「毎日普通に何万歩歩いてますね」
「一万歩じゃなくて」
「あちこち行ってますから」 
 それで歩いているというのです。
「ひのきしんもさせてもらって」
「身体かなり動かしてるのね」
「それで身体もこの通りで」
 痩せていてというのです。
「食べる量も多いんですね」
「そういうことね」
「やっぱり身体動かしてますと」
 それならというのです。
「その分食べますね」
「それで痩せもするわね」
「そういうことですね」
「それでカレーもなのね」
「いただきます」
 とても楽しみにしている感じの言葉でした。
「そうさせてもらいます」
「それじゃあね」
「お金はちゃんと払ってますよ」
「詰所の人以外がいただくとね」
「二百五十円必要でしたね」
「一食ね、ただ幾らでも食べられるから」
 その二百五十円で、です。 
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