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夢幻水滸伝

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第二百九十七話 バイキングの戦いその十二

 そのうえでエミリーに彼の話を伝えるとそれでいいという返事だった、こうして会談のことも決まってだった。
 ホーソーンは自身の勢力の要人達に笑顔で話した。
「これでや」
「はい、エミリー様とですね」
「穏健にことが進めばよし」
「左様ですね」
「そや」
 まさにとだ、彼等に笑顔で話した。
「ほんまにな」
「ではですね」
「これから会談の用意ですね」
「それにかかりますね」
「戦艦を出すで、戦艦はバージニアや」
 この戦艦を出すというのだ。
「そうするで」
「はい、それでは」
「あの戦艦を出し」
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「エミリーちゃんと合流してな」
 そうしてというのだ。
「話をするで」
「そうされますね」
「ホーソーン様も州を統一されましたし」
「エミリー様もですし」
「それではですね」
「二つの州のこれからをお話で決められ」
「ウエストバージニア州もですね」
「お互いあの州にも勢力を拡大させてるしな」
 既にそうなっている、ホーソーンもそのことを頭に入れて言っているのだ。それで要人達にさらに言った。
「それやとな」
「衝突なぞ起こる前に」
「その前にですね」
「穏便にことを済ませる」
「そうすべきですね」
「そもそもわいとエミリーちゃん仲ええしな」
 起きた世界でというのだ。
「それやとな」
「尚更ですね」
「こちらの世界で戦うこともない」
「会談でことを収め」
「平和にことを進められますね」
「そうしたい、理想はな」 
 ホーソーンは自身のそれも話した。
「二人で一つの勢力になってな」
「そうしてですか」
「共に統治され戦われ」
「より勢力を拡大され」
「そしてこの世界を救われますか」
「そうしたいわ」
 是非にというのだった。
「わいとしては」
「わかりました、ではです」
「会談の準備に入りましょう」
「これより」
「そうしよな」
 笑顔で言ってだった。
 ホーソーンは会談の準備に入った、そしてそれが整うと用意させた戦艦に乗り込みそのうえで命じた。
「ほな出港や」
「はい、これより」
「そうしてですね」
「エミリーさんと合流し」
「そのうえでお話をされますね」
「そうするで」
 笑顔で言ってだった。
 ホーソーンは戦艦を出港させた、そのうえでエミリーとの会談に挑むのだった。また星と星が巡り会おうとしていた。


第二百九十七話   完


                    2023・3・8 
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