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夢幻水滸伝

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第二百九十七話 バイキングの戦いその十

「そう思ってるわ」
「そうですか」
「社会の発展の為に」
「軍事の為に」
「そうお考えですか」
「ああ、ただそれは先のことで」
 あくまでというのだ。
「今はな」
「このままですね」
「バージニア州の統一ですね」
「それを進めていきますね」
「幸い戦はそんなにしてへんし」 
 そのうえで統一を進めていてというのだ。
「出来ればな」
「このままですね」
「平和的に統一を進めますね」
「来る者は拒まずで」
「そうしますね」
「そうするで、それで統一したら」 
 それからのこともだ、ボームは話した。
「ええな」
「はい、それからはですね」
「ウエストバージニア州ですね」
「そちらに進出し」
「そのうえで」
「エミリーちゃんとも話すか」
 ペンリシルバニア州の彼女と、というのだ。
「そうするか、それであの娘ともな」
「平和にことが進めばよし」
「左様ですね」
「平和ならですね」
「それが一番ですね」
「バイキングはよく好戦的な職業と言われてるが」 
 自分の職業のことも話した、この会議でも。
「しかしな」
「商いもしますし漁もします」
「戦ばかりではないですね」
「むしろですね」
「戦をせずに済んだらよしや」
 それがバイキングだというのだ。
「あくまでな」
「左様ですね」
「バイキングは実はそうです」
「海や川で戦いますが」
「戦士系の職業ですが」
「その戦士でも平和が一番やしな」
 戦う者の代名詞と言っていい職業の者でもというのだ、事実戦士は戦闘においては武器を持った戦闘では主力となる。
「バイキングも同じや」
「誰でも平和が好きですね」
「中には例外もいますが」
「ホーソーン様も同じですね」
「無闇に戦われることはお好きではないですね」
「そやからな」
 それ故にというのだ。
「ええな」
「はい、それではです」
「バージニア州の統一を平和に進め」
「そしてエミリー様ともですね」
「平和にですね」
「ことを進めれたらそうするで」 
 軍議の場で話した、そしてだった。
 ホーソーンはバージニア州の統一を軍議での話通り来るものは拒まずそしてまずは使者を送り降る様に言いそうでなければ自軍の威容を見せて戦っても勝てないことを見せてからあらためて使者を送って降らせてだった。
 殆ど戦をせずにことを進めていった、そしてだった。
 遂にバージニア州を統一してそれを祝うパーティーをしてだった。
 州の内政全体を推し進めていた時にだった。
「エミリーちゃんからか」
「はい、使者が来ています」
 官吏が執務室で仕事をしているホーソーンに報告した。
「お伝えしたいことがあると」
「会談か」
 ホーソーンはその目を光らせて言った。
「それか」
「おそらくは」
「その申し出か」 
 考える顔で述べた。 
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