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X ーthe another storyー

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第十七話 禁句その十三

「そしてそうしていた方がな」
「いいとなのね」
「今は思っている」
「そうなのね」
「だからな」
 神威はさらに話した。
「これからもだ」
「護っていくのね」
「その為にも剣のことはな」
「言わないわね」
「そして聞かない」
 封真が頼むままにというのだ。
「そうする」
「そういうことね」
「だが剣はな」
 それはというのだ。
「やはりな」
「手に入れるわね」
「そうしないとだ」
 さもないと、とだ。神威は真剣に考える顔で話した。
「ことは進まない様だしな」
「それな、おひいさんのお話やとな」
 空汰は腕を組みどうかという顔になって応えた。
「やっぱりな」
「剣は必要だな」
「二人の神威の決着を着ける」
「その戦いの為にだな」
「それが天の龍と地の龍の最後の戦いになるらしいが」
「その時の為にだな」
「必要みたいでもうすぐ天の龍の方に手に入ってな」
 そうなりというのだ。
「あらためてな」
「ことは進むな」
「そうみたいやな」
 こう神威に話した。
「やっぱりな」
「そうだな、だからな」
 それでというのだ。
「ここで剣はな」
「手に入れるべきやな」
「そう思う、そしてだ」
 神威はさらに言った。
「最後の天の龍もな」
「誰かやな」
「見付けそしてだ」
「こちらに迎えることや」
「そうすることもな」
「必要や」
「そうだ、そして俺もな」
 神威は自分のことも話した。
「間もなくだな」
「そうですね、天の龍になられるか地の龍になられるか」
 護刃は俯いて神威に話した。
「近いうちに決められることになります」
「そうなるな」
「私達としてはです」
「天の龍だな」
「こちらを選んで欲しいです、一緒にいまして」
 出会ってからそうしてきてというのだ。
「神威さんに親しみを持っていますし」
「一見不愛想やがあったかい」
 空汰は神威の本質を指摘した。
「そうした奴やからな」
「だからか」
「ああ、一緒にな」
 笑顔での言葉だった。
「いたいわ、そして戦ってな」
「人間の世界を救ってか」
「最後は七人でパーティーや」
 無意識のうちにだ、空汰はそうなると確信して言った。高野山で星見の僧正に言われたことはこの時は忘れていた。
 だがすぐに思い出してだ、不思議そうな顔で言った。 
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