宇宙人のハリマオ漬け
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「謎の宇宙人印刷所と新たな存在『ウチュウジン』」
「すごーい!」思わず感嘆の声が漏れた。こんなことが起こるなんて信じられないと思いつつも、目の前で実際に起きているのだから、それを認めるしかないだろう。宇宙人の仕業かもしれない?宇宙人って変身できるのかな?と考えているうちに、その変化は進んでいく...。あっという間に小学生くらいの子供になり、次に中学生くらいの姿に成長し、高校生くらいになると大学生くらいになり...。最後には女子大生くらいに成長し、完全に元の体型に戻っていた。なるほど、そういうことか。私は納得した。
ちなみに、元のサイズに戻った彼女を見て、改めて思った。彼女は結構可愛らしい顔立ちをしている。いわゆるロリ顔と言えるだろう。おまけに巨乳でスタイルも良く、非の打ち所がない完璧な美少女と言っても過言ではないかもしれない。
しかし、その一方で彼女の性格はあまり良くないというか、ちょっと...いや、はっきり言ってしまうとクズっぽい感じがする。しかも、どう見ても高校生には見えない外見だ。
私が「あなたは何者ですか?」と尋ねると、彼女ではなく彼が答えた。
「あ、こいつ宇宙人だよ」と彼が言った。
それを聞いて私は驚いた。そして、私たちは彼のマンションへ向かった。
部屋に入るなり、わたしは彼から、あの後あったことを詳しく聞いた。わたし達を襲った化け物、それを追って来た別の奴。そいつらに捕まったとき、目の前に現れたのは宇宙人。その男、その女が言った。「君たちを助けよう。代わりに私の願いを聞いて欲しい。」「わかったわ。あなた達のお願いを聞きましょう。」……
わたしはその話を疑わなかった。だって、彼が信じろと言うんだもの。信じるしかないじゃない。わたし達が襲われたのは、どうやらあの二人が関係していたらしい。
わたしは、彼に自分の考えを話した。
「つまり、おまえは宇宙人とコンタクトをとったのか?」
「うん、まあね。」「それであいつらは、俺達を襲うように頼んできたってわけか?」
「えーっと、それはわからないけど……」
「わからないじゃねえよ!こっちから見れば宇宙人なんて敵以外の何者でもないんだよ!」
彼は怒鳴り声をあげた。
その時だった。突然、背後から何者かに襲われ、わたしは意識を失った。
気が付くとわたしは、病院にいた。隣では彼も寝ていた。
その日を境にわたしは、彼と疎遠になった。
数日後、彼は死んだ。
彼の葬儀に出席しようと家を訪ねると玄関先で警官に止められた。
彼は自宅で殺されたらしい。しかも犯人はまだ捕まってないということだった。
わたしは警察に事情を説明したが取り合ってはくれなかった。それどころか事情聴取を受けただけで解放されてしまった。
翌日、新聞を見てわたしは愕然とした。そこには彼の死亡記事が載っていたからだ。
わたしは、すぐに彼の実家へ連絡を入れた。
彼の両親は、ひどく悲しんでくれた。
わたしは、彼の両親を安心させるためにも、事件解決に向けて動き出すことにした。
わたしは、早速、彼の通っていた高校へと向かった。
職員
「ああ田淵君のことね」
「はい」
「そういえば最近見かけないわね」
「どこにいるかご存知ありませんか?」
「さあ……どこに行ったのかな」
「わかりました」
次に彼が所属していた部室に向かった。そこで彼をよく知る人物
「田淵ならもういないぞ」
「どういうことです?」
「さあな、やめたんじゃないか?」
「やめる?どうして?」
「さあ、そこまではわからん」
「そうですか」
「それより、お前さんが噂の女子高生探偵かい?」
「まあ一応」
「ふーん、まあいいや。ところでうちの部員のことなんか聞いてないか?」
「いえ、特に何も……」
「そうか……」
「何かご存じなのですか?」
「いや、別にいいんだが……」
「教えてください」
「まあいいか……ちょっと長くなるから座ってくれ」
部長の話によると、少し前に部室で殺人事件があったらしく、それ以来みんな怖がって部活を辞めたり休んでいるそうだ。
「もしかすると、その殺人が動機かもね」
わたしは思ったことをそのまま口にした
「う〜む……どうだかな」
「他に思い当たることあります?」
「いや」
「ちなみにどんな事件が起きたんですか?」
「さあな。詳しくは知らない」
どうやら詳しいことは、話してくれないようだ 仕方なくわたしは退散することにした そして、
「探偵さん」
「はい?」
「頑張って真相を見つけてくれ」そう言ってわたしは去っていった。
**(中編)終わり**
(前編を読んでいない人はこちらを先に読むこと推奨します)
* * *
「はじめまして。宇宙人探偵の星子です」
「あ、ど、ども、鈴木麻衣子といいます。こっちは……」と言って麻衣子が隣にいる男の子を指した
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