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新オズのカボチャ頭のジャック

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第十幕その二

「それでよ」
「ああ、やっぱりそうですね」
「だからですね」
「オズの国のお野菜や果物は成長が早いんですね」
「まさにお伽の国だから」
「お外とは違うんですね」
「そうなの、だからね」
 オズマは五人にさらにお話しました。
「作物自体も肥料も土もよ」
「その全てが違うんだよ」
 ムシノスケ教授もお話します。
「オズの国はね」
「植物にとって物凄く栄養があるから」 
「肥料も土もね」
「外の世界とは比較にならない位速く育つのよ」
「そして的確に農業をしていると土地も痩せないよ」
「豊かなままなの」
「そこで何時までも栽培が出来るんだ」
 こう二人にお話します。
「オズの国ではね」
「そうなんだよ」
「それは凄いですね、それじゃあ」
 恵梨香はお話を聞いて言いました。
「オズの国では水田も」
「お米もよね」
「一年に二回採れるとか」
「二期作ね」
「出来ます?」
「オズの国では三期作も出来て」 
 そしてというのです。
「四期作もね」
「出来るんですか」
「そうよ」 
 恵梨香ににこりとしてお話します。
「しかも土地もね」
「痩せなくて」
「ずっとそこで採れるのよ」
「それも凄いですね」
「肥料と水をあげていくと」
 土地自体にです。
「そうなるのよ」
「一年に四回も採れて」
「そのうえでね」
「外の世界では玉蜀黍は結構土地を痩せさせるらしいね」
 かかしが言ってきました。
「荒地でも育つけれど」
「そうらしいね、だからそこは気をつけないといけないというね」
 樵も言います。
「どうも」
「外の世界ではね」
「土地は農業と共に痩せるね」
「どうしても」
「だから時々土地を休ませる」
「そうもするらしいね」
「三圃作ね」
 オズマが二人に言ってきました。
「中世の欧州であったわね」
「土地を順番で休ませて」
「三つあるうちの一つを順番にね」
「そうして農業をしていく」
「そうした農業のやり方だね」
「ええ、けれどオズの国ではね」
 この国ではというのです。
「土地は元々凄く豊かで」
「お水も豊富でね」
「肥料も凄くいいから」
「例え年四回採ってずっと続けていても」
「土地は全く痩せないね」
「むしろどんどんね」
 肥料とお水をやっていけばというのです。
「土地はよくなっていくわ」
「そうだね」
「そうした国だね」
「そしてそうした農業だね」
「オズの国ではね」
「そうよ、だから今みたいに作物もすぐに成長するし」 
 それにというのです。 
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