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星河の覇皇

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第八十三部第五章 謎の兵器の正体その三十二

「あれだけの軍備を整えなくてはです」
「国を守り切れないですね」
「とても」
 流石にというのだ。
「ですから」
「あの国は、ですね」
「あれだけの軍備を整えています」
「左様ですね」 
 議員もその通りだと頷いて答えた。
「あの国は」
「はい、ですが」
「連合ではです」
「あそこまでの過度な国防はですね」
「必要ありません」
 こう八条に話した。
「ですが最低限の規模の国防はです」
「必要があると」
「ですから」
「申し上げていますか」
「はい」
 まさにというのだ。
「私も、それを所属している政党にもお話しています」
「分権派でもですか」
「そうです、今も」
 こう言うのだった。
「そうしています」
「そうですか、ですが」
「それは、ですか」
「中央政府としては」
 八条はご飯を食べた、やはり和食の主食はこれでありこの懐石料理でも出されているのである。それで彼も議員も食べている。
 そのご飯を食べつつだ、八条は話した。
「国防はです」
「中央政府国防省が行い」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「日本もです」
「守ると」
「それが中央政府国防省の務めなので」
 八条は自分が受け持っている省庁の仕事の話もした。
「ですから」
「それで、ですか」
「私はその国防省の責任者として」
「それで、ですね」
「そうです」
 まさにというのだ。
「今申し上げています」
「左様ですか」
「連合の国防はお任せ下さい」
「中央政府国防省にですね」
「そして中央政府軍に」
「では日本は」
「はい、発展にです」
 内政に専念してというのだ。
「されて下さい」
「国防のことは気にせずに」
「左様です」
 あん肝を食べつつ述べた。
「こちらにお任せして」
「国防は中央政府の管轄ですか」
「連合全体の」
「そして日本も」
「そうです、四千個艦隊百三十億の軍隊がです」
 その中央政府軍がというのだ。
「連合を守りますので」
「日本が国防に腐心することはですか」
「むしろです」
「内政にですね」
「治安や経済、雇用、開発や開拓に」
「貿易ですね」
「そうしたことにです」
 日本の政治にというのだ。 
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