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X ーthe another storyー

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第十六話 交流その二

「お弁当もあるけれど」
「あっ、二時間目終わるとね」
「もうね、お腹が空いて」
「食べちゃうわよね」
「そうなんだよね、最近」
「わかるわ、私もだから」
 護刃は笑って応えた。
「最近ね」
「お弁当をいただいても」
「お昼にはね」
「もうお腹空くよね」
「朝の鍛錬もあるからね」
「そうそう、そこで身体を動かすから」
 それでとだ、護刃に返した。
「どうしてもね」
「お昼にはお腹が空いて」
「こうして食堂でね」
「食べるよ」
「そうよね、空汰さん達もね」
 護刃は彼等の話もした。
「よく一緒に食べる時があるけれど」
「お昼はだね」
「お弁当もいただいて」
 そしてというのだ。
「お昼にもね」
「いただいてるんだね」
「そうなのよ」
「皆よく食べるね」
「そうよね」
「これがかな」
 哪吒は少し考える顔になって言った。
「成長期かな」
「今の私達ね」
「そうだから」
「よく食べるのよね」
「そうなるんだね」
「ええ、それでだけれど」
 護刃は哪吒が今着ている白の詰襟の制服を見て言った。
「白いと汚れない?」
「それクラスでも言われるよ」
「やっぱりそうよね」
「特にこうして」
「そうそう、カレー食べるとね」
「汚れないかってね」
 このことをというのだ。
「言われるよ」
「そうよね」
「けれどね」
 それでもとだ、哪吒は護刃に話した。
「僕は汚したことはないよ」
「カレーを食べてもなの」
「そうなんだ」
 こう話した。
「一度もね」
「それは凄いわね」
「動きのせいかな」
「そうよ。哪吒君凄いじゃない」
 護刃は明るい表情で率直に賞賛した。
「カレー食べても白い制服汚さないなんて」
「褒めてくれるんだ」
「実際に凄いから」
「ワン」
 護刃だけでなく犬鬼も彼女の傍らで尻尾を振った、哪吒はその犬鬼も見て少しだけ微笑んで言った。
「君もそう思ってくれるんだ」
「ワンワン」
「余計に嬉しいよ」
「そうなのね」
「うん、よかったらこうして機会があったら」
「一緒に食べようね」
「そうしていこう、食べる以外にも」 
 さらにというのだ。
「お話もね」
「そうね、していきましょう」
「足した蟹僕達は戦うけれど」 
 そうした間柄だがというのだ。 
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