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ドリトル先生と山椒魚

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第九幕その二

「知り合いよ」
「そうなんだね」
「日本じゃ生きものが長生きしたら妖怪になるわね」
「お静さんだってそうだしね」
「それでオオサンショウウオもそうでね」
 それでというのです。
「蟹さんや蛙さんもよ」
「そうなるね」
「そしてね」
 妖怪になってというのです。
「大きさもね」
「変わるんだね」
「お水の生きものって大きくなる傾向があるわね」
 妖怪になると、というのです。
「獺さん達は違うけれど」
「日本だとだね」
「あらゆる生きものが妖怪になって」
 そうしてというのです。
「大きくもね」
「なるね」
「変化もしてね」
「そうだね」
 先生はその通りだと頷きました。
「日本の特徴の一つだね」
「そういえば日本って生きものが妖怪になること多いね」
「そうそう、凄くね」
「狐さんや狸さんに」
「アナグマさんもで」
「他の生きものもそうで」
「まさに全部の生きものがなる感じだね」
 先生は動物の皆に応えました。
「そうだね」
「そうだよね」
「もうどんな生きものも妖怪になる」
「その可能性があるよね」
「生きものの系列の妖怪も多いし」
「そうしたお話かなり多いよ」
「日本は八百万の神々の国だね」
 先生はここでこうも言いました。
「そうだね」
「よく言われるね」
「日本はそうした国だって」
「あらゆるものに神が宿っている」
「神様が司っているって」
「古事記や日本書紀を読んでもね」
 そうもしてというのです。
「次から次に神様が出て来るしね」
「滅茶苦茶多いよね」
「世界一神様が多いって言うけれど」
「実際にそうでしょうね」
「神道の神様は」
「そこに仏教の仏さんも入るしね」
「そして神様が少し変わるとね」 
 そうなってというのです。
「妖怪になるよ」
「イギリスにもそうしたお話あるね」
「神様が妖精になった」
「そう言われるね」
「僕達の祖国でも」
「それは日本でも同じでね」 
 イギリスだけでなくというのです。
「神様は妖怪にもなるんだ」
「森羅万象に神様がいって」
「八百万って言われる位多くて」
「それで妖怪も多い」
「そうなんだね」
「そしてあらゆるものが妖怪になるんだ」
 そうもなるというのです。
「日本ではね」
「神様がそうなって」
「そして妖怪もだね」
「だからあらゆる生きものが妖怪になる」
「そういうことね」
「ものだってそうだね」
 生きものだけでなくというのです。 
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