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新オズのカボチャ頭のジャック

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第九幕その四

「晩ご飯の後でね」
「はい、アルコールのないお酒を飲んで」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「一緒に楽しむんですね」
「そうしましょう」
 是非にと言ってでした。 
 そのうえで皆で今は西瓜に水羊羹そしておはぎを食べて麦茶を飲みます、そうして食べ終わるとまたお仕事をしました。
 その午後皆で縁側で枝豆を食べてアルコールは入っていませんが酔えるお酒日本酒のそれを飲みます。
 そしてお外を見てでした。
 夜のお庭に沢山飛んでいる蛍達にです。
 天の川を見てうっとりとしていました、ガンプはその蛍達と天の川を見てこんなことを言いました。
「目の前には蛍達がいてね」
「そしてだね」
「お空には天の川があってだね」
「凄く奇麗dだね、織姫と彦星もね」
 この二つの星もというのです。
「一緒だね」
「今気付いたけれど」
 恵梨香が言ってきました。
「オズの国で夜空を見ると」
「どうしたのかな」
「ええ、天の川のね」
 ガンプにお話します。
「今私達が見ている」
「凄く奇麗だね」
「ええ、織姫さんと彦星さんのお星様がね」 
 それがというのです。
「一緒にね」
「お空にあるね」
「そうよね」
「一年に一度だったね」
 教授は本物の日本酒をおちょこで飲んでいます、恵梨香達にオズマもおちょこで飲んでいますがアルコールの入っていないものです。
「外の世界では」
「オズの国ではそんなことはないわよ」
 オズマが言いました。
「お二人はいつもね」
「お会い出来るんですか」
「天の川で」
「そこも違うんですね」
「オズの国では」
「そうなんですね」
「そうよ、一年に一度なんて寂しいでしょ」 
 オズマは枝豆を食べつつ五人にお話しました。
「そうでしょ」
「はい、確かに」
「言われますか」
「その通りですね」
「このお話聞いていつも思ってましたけれど」
「そうですよね」
「けれどオズの国ではお二人はいつもお会いしていてね」
 夜のお空でというのです。
「お仕事もしてるのよ」
「そうなんですね」
「だからね」
 それでとです、恵梨香にお話します。
「寂しくないのよ」
「園子ともオズの国ですね」
「そうよ、オズの国だから」
 お伽の国だからだというのです。
「そうしたこともね」
「普通にあるんですね」
「そうなのよ、外の世界では違うことがね」
「色々あるんですね」
「楽しくね、そしてね」
「そして?」
「蛍達はいても」
 オズマはにこりと笑って言いました。 
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