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仮面ライダーファイズ 小さな星の話

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第二十七章

「死ヌコトハナイヨウニ」
 六人はその場を後にする。それと同時にライオトルーパーが襲い掛かる。戦いが遂にはじまった。
「一斉射撃です」
 北條は部下達にそう命じる。それを受けて砲撃に近い射撃が放たれた。
 次々とライオトルーパーの部隊に爆発が起こり吹き飛ばされる者が出て来た。しかしそれでも数の減りは僅かであった。
「一万人以上だからな」
 乾はそれを見て述べる。
「そうそう簡単にはな」
「じゃあ簡単なことだ」
 草加は携帯を入力する。それでサイドバッシャーを変形させてきた。
「これならな」
 それに飛び乗る。いきなりミサイルを放ってライオトルーパーに攻撃を浴びせる。
「乾、三原、御前等もだ!」
「わかった!」
「なら!」
 二人もそれぞれ兵器を呼ぶ。それでミサイルを放つ。乾はオートバジンを空に展開させて攻撃を浴びせる。
 氷川も遠距離攻撃に入る。次々とガトリングガンを放つ。
「氷川君、遠慮することはないから」
 小沢がまた通信を入れる。
「見渡す限り敵だからね」
「わかってます!それじゃあ」
「近付いて来るのは俺達が!」
「やらせるか!」
 津上と葦原は接近してきたバイクを次々に蹴り倒して止めをさしていく。海堂と長田、そして木村もそれに加わる。だがあまりにも数が多い。北條のG5の者達から先に傷ついていく。それは無視できない有様だった。
「危険ですね」
 北條は一人が傷を受けるともう一人がそれの手当て、フォローに回るのを見て述べた。それだけでかなりの穴が開く。ライオトルーパーはそれを狙っているのかまずは彼等を攻めてきていたのだ。
「私達をですか」
「北條さん、どうしますか」
「かといっても怪我人を見捨てるのは」
「それは僕が許しません」
「そう言うと思っていましたよ」
 氷川のその言葉に声で笑った。
「仕方ないですね。今は」
「安心して下さい。数は減っていますから」
「いや、増えている」
 乾がそう言ってきた。
「オートバジンが遠くまで攻撃を仕掛けている。これはかなりやばいぞ」
「ぬうっ!」
 葦原はライオトルーパーのバイクの車輪をそのまま受け止めた。それを思いきり投げて他のライオトルーパーに投げつける。
「うおおおおおおおおおっ!」
 派手な爆発が目の前で起こる。だがそこからまた一騎出て来た。
「そこかっ!」
 乾が横からそのバイクを蹴り飛ばす。それで葦原を守る。
「大丈夫ですか!?」
「ああ、心配するな」
 葦原は彼にそう返す。
「しかしな。これだけの数はやっぱりな」
「ちょっと予想していなかったからな」
「そうですね」
 海堂と長田も次々に攻撃を浴びせる。しかしその側から敵は出て来る。
「こうなったら!」
「止めた方がいいな」
 突撃しようとする三原を草加が止める。彼等は相変わらずそれぞれのマシンに乗ってミサイルを放ち続けている。
「敵の中に入ればそれで袋だ」
「そうか」
「ああ。今は一人でも戦力が必要だ」
 ミサイルを放つ側からやって来るライオトルーパー達を見据えての言葉だった。彼はそれだけの数を前にしてもまだ怯んではいない。
「無茶はするな」
「わかった」
「けれどこのままじゃ」
 木村は姿を消しながらオートバジンを確実に葬っている。その強さは海堂や長田に引けを取らない。それでも傷を受けだしていた。
「何時かは」
「数が必要なのか」
 不意に誰かの声がした。
「オルフェノクか?」
「近いかも知れない」
 一人の男が悠然と歩いて来る。津上達は彼の姿を見て声をあげる。
「木野さん」
「貴方もまた」
「そうだ。俺もまた運命に導かれてここまで来た」
 周りから迫るライオトルーパー達をまるで木の葉を払うように退けていく。そのまま津上達の前までやって来た。
 
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